「物質転換装置」の実験に立ち会って欲しいと、教授に頼まれた少女は
装置の横にちょこんと座って実験の開始を待ちました。
物質をレーザースキャナで分解し、デジタル化するというものです。
今回の実験ではミカンの物質転換に挑戦するということでした。
「それじゃ、いくよ」スイッチを入れ、レーザーが向かったその先はミカンではなく…
「あっ、先生…」
よける間もなく、少女はレーザーによって身体を分解されていきます。
一分後、ディスプレイ上に、データ化され虚ろな表情でその裸体を晒す少女の姿がありました。
教授は満足そうに画面の中の少女に色々なポーズを取らせたりしていましたが、
身体をいいように弄ばれても、肉体を失った少女の瞳は虚空を見つめるだけでした。
「今度、この娘にデスクトップアクセサリになってもらおうか…」
教授は自分の思いつきに笑みを漏らしました。