月明かりに濡れて。 あおばさんより


書斎に足を踏み入れると、部屋の奥に少女の像が置かれていました。
黒く、つややかなその彫像は黒曜石でしょうか。
窓から差し込む月明かりで濡れたように光を湛えています。
美しいその彫像をよくよく見れば、写真で見たこの屋敷の
病弱な一人娘にとても似ているようです。
…そういえばこの屋敷に来てから娘の顔を一度も見ていませんが
彼女はいったいどこにいるのでしょうか?


あおばさんのイラストに戻る

Return to english gallery