悪魔の胎内にて アレンビー・ビアズリー(機動武闘伝Gガンダム)、カガリ・ユラ・アスハ(機動戦士ガンダムSEED) flap作


 デビルガンダムの胎内。それはさらなる自己増殖に備えて取り込んだ女性達を生体コアへと造り替えるための装置。
 その中に囚われDG細胞に全身を覆われて、人ならざるものへと変えられていく女性達の中には、かつてのノーベルガンダムのガンダムファイター、アレンビー=ビアズリーとストライクルージュのパイロット、カガリ=ユラ=アスハの姿もあった。

 少女たちは鉛色の牢獄の向こう側のかすかな互いの温もりを求めて、かろうじて届く舌先を触れあわせる。
 目の前の見知らぬ少女は手が届く場所にいる唯一の人間、この絶望の中でもし許されるならかたく抱きしめあっていたはず。
 それが出来ないかわりに重なった舌先はいつしか互いにすがるように妖しく絡み合い、二人の少女は互いの体に残された温もりを確認し合う。

 しかし、二人は舌を絡め合うことでその舌も唇からこぼれる雫もすでに冷たい鉛色と化していることも、互いの肉体の温もりが少しづつ金属の冷たさに塗り替えられていくこともまた思い知らされるのであった……


イラストギャラリーに戻る

Return to english gallery