理科準備室にて

作:アッリア


でっきたっかな、でっきたっかな、はてさて、ふふーん♪さて、ふふーん♪ できたかな?
今回は、なにができたのかなあ?


薄暗い部屋の中に一人の少女が立っていますね。
でも良く見ると少女の体の半分は、皮を剥がれて内臓と血管と神経が露出しています。
彼女はどうやら人体模型のようです。
周りには骨格標本とか、ホルマリン漬けの標本が並んでいますね。
ここはどうやら学校の理科準備室のようです。
「うんしょ、うんしょ。う〜ん、荷物で前が見にくいよ〜」
おやおや、大きなダンボールを抱えた女の子が部屋の中に入って来ましたよ。
大きなダンボールのため、前がよく見えないみたいですよ。
足がふらついていますね。
あっ、床に電気のコードがのたくっています。これは、危ないですね。
「きゃあっ!」
ほら、やっぱり。電気のコードに引っかかった女の子は荷物を床にばら蒔きながら
派手に転んでしまいました。
「いったぁ〜い・・・」
女の子は、お尻をさすりながら立ち上がると床にばら蒔いた物を拾い上げようと
して、その場に固まってしまいました。
おや、どうしたんでしょうか?
ばら蒔いた荷物に混じって、バラバラになった人間の手、足などがありますよ。
どうやら、転んだ拍子に人体模型を壊してしまったみたいですね。
「ど、どうしよう・・・・」
その場にぺたん、と尻餅をついて、おろおろと困った表情を浮べる女の子。
可愛い女の子はどんな表情をしても可愛いですね。
おやおや、スカートがめくれて中のパンツが見えてしまっていますよ。
「どうしたの?」
不意に背後からかかった声に、女の子はびっくりして飛び上がります。
恐る恐る振りかえってみると、そこには白衣を着た女の先生が立っていました。
「せっ、せんせぇ〜っ」
「ねえ、大丈夫?怪我は無い?」
その場にしゃがんで女の子の目線で、心配そうに声を掛ける女の先生。
「はっ、はい・・・・。で、でも・・・・」
女の子は元気良く返事をした後、少し困ったような表情を浮べます。
「あらあら、人体模型壊しちゃったんだ」
「ご・・・ごめんなさい・・・(グスン)」
目に涙を浮べて先生に謝る女の子。困った顔も良いですが、泣き顔もそそるものがありますね。
「いいのよ、壊してしまったのは仕方が無いわ」
女の子の頭をなでなでする先生。
「・・・でも、困ったわね。次の授業で人体模型が必要なのよね・・・」
「えっ・・・・」
「そうだ、あなたにちょっとお願いがあるんだけど・・・いいかしら?」
女の子は先生の突然の申し出に困惑の表情を浮べますが、こくりと頷きます。
あれあれ、先生の口の端がニヤリと上がったのは気のせいでしょうか?


「じゃあ、汚れるといけないから制服を脱ぎましょうね〜」
先生がにこやかに微笑みながら女の子の制服のボタンを丁寧に外し、
上着を脱がします。次にスカートも外し、女の子の純白の下着姿を露にします。
先生、制服を脱がす手つきがやけに手馴れています。
これまで何人の女の子が彼女の毒牙にかかったのでしょうか?
・・・えっ?女の子は初めてですか。そうですか、それは失礼しました。
「やぁっ・・・は、恥ずかしいですぅ・・・」
服を脱がされた女の子は、目を硬く瞑り、顔を真っ赤にして下着を手で
隠しています。
「あら、女同士で何故恥ずかしがるのかしら?ねえ・・・?」
そう言うと先生は女の子の耳たぶをかぷっと甘噛みします。
「!?」
突然の先生の行動に、目を白黒させてびっくりする女の子。
「可愛いわよ、あ・な・た。・・・さあ、冗談はこのくらいにして・・」
先生は手にしたペンキ用のハケを、バケツに入れた液体に浸すと
器用に女の子の身体左半分を塗っていきます。
「そのまま動かないで、じっとしているのよ・・・」
「はぁ、はぁ、はぁ・・・」
女の子はハケの感触に感じているのか、可愛らしい声をあげます。
「先生・・・ぁあ・・・」
おや、液体が塗られた皮膚の毛細血管が浮き上がってきました。
あれあれ、不思議ですね。女の子の皮膚が透明な硝子状になっていきますよ。
女の子の可愛らしい顔右半分はそのままですが、左半分は筋肉が剥き出しになり、
眼球、鼻、口などが不気味に露出しています。
身体も右半分はそのままですが、心臓がぴくぴく動き、肺が膨らんだり縮んだりしているのが
はっきりと見えます。これは人体模型として、とても良い物ですね。
顔を赤らめて呆けている女の子は、自分の身体に起こった事をまだ知らない様です。
「頑張ったわね・・・さあ、ご褒美よ・・・」
そう言って先生は、女の子の首筋に注射針を突き立てます。
「えっ・・・」
女の子の瞳が濁り、光が失われていきます。
先生はニコニコと女の子を見ています。
(あれ・・・・?なんだか、眠たくなってきちゃった。どうしたんだろ・・・おかしいな)

(いけない・・・立っていられなくなっちゃうよ・・・・でも、ねむたいよ。ね・む・・)


先生の前には身体がプラスチックのように硬くなった下着姿の女の子が立っています。
可愛らしい顔の右半分は、眼球、鼻、口など露出し、未成熟な身体の右半分は、
筋肉、肺、心臓、内蔵が剥き出しとなっています。
可愛い女の子は内臓が剥き出しになっても可愛いですね。
女の子は立派な人体模型になることができました。頑張りましたね〜。
先生はニンマリと笑うと女の子を抱えて部屋を出て行きます。次の授業の教材として使うのでしょう。
女の子の友達は彼女の姿を見て、どんな顔をするのでしょうか?楽しみですね。

でっきたっかな、でっきたっかな、はてさて、ふふーん♪さて、ふふーん♪
ダバダバダバダバダバダバダバダバでっきーたっかーなー♪ できたかな?


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