作:牧師
ピンク・緑・青・白・黄色と色とりどりのネオンが煌く深夜の繁華街。
無数に立ち並ぶ、赤い提灯のぶら下った店では、顔を赤く染めたサラリーマン風の男達が話に華を咲かし、
ゲームセンターやカラオケボックスでは若者達が青春を謳歌していた。
繁華街の喧騒をよそに、スーツ姿の男が薄笑いを浮かべながら街を歩いていた。
様々な店の呼び込みに無視を決め込み、男は何をする事も無く、ただ通りを歩いているだけに見えた。
男が商店街の中にある一軒のビジネスホテルの前を通り過ぎようとした時、一人の少女が男に声をかけた。
「ねえねえ、お兄さん。これで私と良い事しない?」
少女は右手の指を三本立てて、上目使いで男に話しかけた。
「いいのか?とてもそんな商売をしてるような歳には見えないが・・・」
薄く化粧をし、少し派手目のワンピースを着込んだ少女は悪びれる様子も無く、男に向って微笑んでいた。
「み〜んなしてるし大丈夫だよっ。それともお兄さんは歳とか気にするの?」
男は少女の身体に視線を流した、大きな黒い瞳、形の良い鼻、ピンク色の口紅のひかれた小さな唇、
手入れを欠かしていないのか、まるで黒い絹糸の様な美しい髪、張りのある豊かな胸、括れた腰、細い手足。
男は少女の身体に満足したのか口の端に小さく笑みを浮かべ、少女に一つ提案をした。
「君を売ってくれるならその三倍・・・、九万出そう。その代わり最後まで付き合って貰うがいいか?」
少女は少し考えたが、男の左手の薬指に指輪を確認すると、安心した様に微笑んだ。
「OKOK!!奥さんとかじゃ出来ない事でも少し位は大丈夫だよ。いこっ」
少女は男の手を握って腕を絡ませると、二人はホテルの中へと消えていった。
「おまちどうさま、ごめんね少し湯冷めしちゃった?」
男はとりあえず少女に五万円を手渡し、先にシャワーを浴び、少女の長い入浴が終るまでベットで待っていた。
少女はドライヤーで乾かした髪を右手の指で梳きながら、ベットに腰掛ける男の前で屈みこんだ。
「出したくなったら好きなタイミングでイっていいよ。チュ・・・チュル・・・んっ・・・」
少女は男の陰茎を右手で軽く摘まむと、プニプニとした柔らかい亀頭を小さな舌でペロペロと舐め回し、
大きさと硬さを増した亀頭に軽く口付けをし、先端部分を咥え込み、舌を絡めて、チュルチュルと軽く吸い始めた。
少女は出来る限り男の怒張を喉の奥まで飲み込み、裏筋を舐め上げ、竿を添えた右手で扱き、睾丸を咥え込み、
口の中で優しく転がす。
口奉仕で極限まで膨張した陰茎、少女は再び亀頭部分を完全に咥え込むと、一気に喉の奥まで飲み込み、
口を窄めて舌を絡め、髪を振り乱しながら頭を動かし、陰茎を口でジュプジュプと激しく扱き続けた。
「んっ!!うぶっ!!」
少女が陰茎を喉の奥まで飲み込んだ時、我慢の限界を越え、絶頂に達した男が喉の奥で激しい射精をはじめる。
ドロドロとした熱い大量の精液が、少女の喉に勢い良くビュクビュクと叩き付けられた。
少女は放たれる夥しい量の精液を残らず飲み下し、そのまま口内で亀頭を舌でネットリと嘗め回して刺激し、
陰茎をほどよい硬さにして口を離した。
「お兄さん、凄っごい量だったね、こんなに溜まってたんだ・・・」
男は後ろを向くと背広の内ポケットからコンドームを取り出し、慣れた手つきで硬くなった陰茎に装着した。
そしては少女をベットに寝かせると、頬から首筋を手の平で撫で、そのままわき腹と腰周りを丹念に摩っていた。
暫く細い手足や髪の毛の感触を、アンティークの人形を鑑定するかの様に確かめ、ようやく下腹部に手を伸ばした。
秘所全体を掌で優しく包み込み、ガラス細工でも扱う様に、繊細な指使いで、ピンク色の少女の陰唇を撫で始めた。
最初の言動から少女は乱暴な事をされるのかと思い込んでいた為に、男の優しい愛撫に少し安心した。
十分に濡れた秘所に、男はゆっくりと陰茎をプチュプチュと淫靡な音を立てながら膣内に挿入していく。
陰茎が膣顎を叩く度に今までに感じた事の無い快感が、少女の脊髄を貫き、火花を散して脳裏を真っ白に染めて行く。
身も蕩ける様な快楽が齎される度に、少女の身体中の関節がパキッパキッと音を立て、自由を奪われて行く。
『ひゃうううう、こ・・・この人上手すぎだよっ、こんなに感じたのはじめてっ、ああああっ、ひゃああああん』
絶頂に達した少女の身体がビクビクッと痙攣し、やがて熱い吐息を漏らしながら、少女の意識は途切れた。
『あれ?わたし失神しちゃったんだ・・・、こんな事初めて・・・、え?身体が動かない?』
少女が意識を取り戻したのは、実に数十分後だった。
その間に男は少女の身体を隅々までタオルで拭き、仕上がった新たな作品の出来を確かめていた。
「ほう、どうやら意識が戻ったみたいだな。そこの鏡で生まれ変わった自らの姿を見ると良い」
男に命じられると、少女の体は少女の意思とは関係なく勝手に起き上がり、部屋にあった鏡の前に移動した。
少女の身体は関節を動かす度に、キィキィと不快な音を立て、その姿を男は満足そうな表情で見つめていた。
『ど・・・どうして身体が勝手に動くの?それに何・・・この体中から響く変な音・・・』
やがて少女の身体は鏡の前で立ち止まる。
『え?何でこんなに肌が白いの?それになんだろうこの違和感・・・』
少女は鏡に映った自らの身体に驚いた。
外見は今までとほぼ代わりが無かったが、肌の色は異様なまでに白く、血が通った人間の物とは思えなかった。
「どうだね?生まれ変わった新しい身体は?外からでは見えないが君の体の関節は全て球体関節に変わっている。
動かす度に少し音がするのはその為だ。皮膚も特殊な素材に変わり永遠に劣化する事は無い」
男は少女に近づき、少女の弾力のある肌に優しく指で触れた。
しかしその感触は人の物とは異なり、少女の肌はゴムの様な感触により近かった。
「どうして人形に代わったか知りたいかね?わたしが着けていたコンドーム。あれは呪いの掛かった特別製でね、
あれを着けて女性を絶頂まで導けば、その女性を人形に変える事が出来るのさ」
男は何かを思い出すと、いつの間にか着替えていたスーツの内ポケットから財布を取り出し、
中から一万円札を四枚取り出し少女の手に握らせた。
「もう使う事が出来ないかもしれないが残りの四万だ。服に着替えてその金を財布にしまったら私に着いて来い」
男に命じられると、少女の身体は再び少女の意思とは関係無く勝手に服に着替え、渡された札を財布に収め、
男に続いてホテルを後にした。
数日後、少女は男の屋敷の中で黒いドレスを纏い、男に傅いていた。
「良い時代になったものだ、たったの九万でこんなに素晴らしい人形が手に入るのだからな」
屋敷の中には人形に姿を変えた様々な年齢の女性達が、無数に立ち並んでいた。
人形達にはそれぞれ役目が与えられており、男の身の回りの世話をする者、夜に奉仕をする者、
ただ飾り付けられて展示されている者など、男が人形の容姿や完成度に合わせて決めていた。
男の着けている指輪、それには人形に変えた女性達を意のままに操る事の出来る力が秘められている。
左手の薬指に着けている理由は、少女の様に妻帯者だと思われ警戒心が鈍る点、人形に変えた後とはいえ、
女性達に永遠を誓っている点などがあった。
数ヵ月後、男は再び繁華街に足を運んでいた。
新たな人形を手に入れる為に・・・。