EVER17 松永 沙羅の欲望〜先輩と一緒に・・・〜

作:デュール


先輩と一緒にいたい―――
先輩とずっといたい―――
先輩と永遠にいたい―――

少女の名前は松永 沙羅
彼女は優こと田中 優清美春香菜と一緒にいたいと思った。
だけど優は少年と一緒にいる。

―――だから先輩を凍らせる。

―――カチンコチンに凍らせる。

―――そして自分も凍る。

すぐに実行。
まず沙羅は優を呼ぶ。
いつもどおりに話しかける沙羅
「なっきゅせんぱ〜い」
「あら?マヨどうしたの」
「先輩・・・・一緒に来てほしいんですけど・・・・」
「いいけど、少年ちょっとここで待っててね」
「うん、わかったよ優」



沙羅は次に目隠しをさせる。
「先輩、ちょっと目隠しさせていいですか」
「え?いいけど」
ここまできたらもう沙羅の欲望は達成される、人に見つからないように怪しまれず冷凍室へと行く。


そして沙羅は次にカプセルへと行く。
「えっとここで立っててください先輩」
「えぇ」
何も知らない優、まさか自分の後輩に固められるとは知らないなんて。


そして凍らせる。
〜温度設定マイナス200度〜
「よし、これで・・・・先輩とっていいですよ目隠し」
「えぇ・・・・え?何よこれ・・・・」
「これで先輩は私のもの・・・・」
「ちょ・・・・マヨ・・・・・止めて!」
「後からついてきますよなっきゅ先輩」
「止めて止めて止めてぇぇぇぇぇぇ」
静かにスイッチを押す沙羅
大量の液体窒素が優に降り出す。
「嫌、止めてマヨ・・・・やめてぇぇぇぇぇぇ・・・・・・」
叫びが止まった、先輩は頭から液体窒素をかぶったので一瞬にして氷像と化した。
優の肌もレミュウの制服も水色に染まりつくしている。


そして自分自身も凍る。
自動操縦で凍らせる。
自分自身も・・・・
そして液体窒素が降ってくる。
「なっきゅ先輩・・・・・これでいっし・・・・・・」
沙羅のつぶやきも止まった。
沙羅の体も服も全て凍りついた。
沙羅の表情は嬉しそうだった。
沙羅は幸せだった。


――――先輩と一緒に
――――先輩と同じに
――――先輩と永遠に



その後冷凍室が初めて見つかるまで沙羅と優は行方不明だった。



おわり


デュールさんの文章に戻る