作:デュール
冷たくなっていく・・・・・僕の体・・・・・
動かなくなっていく・・・・・僕の体・・・・・
僕・・・・・どうしたんだろう・・・・・・
地下・・・・推定では地下4〜5階くらいだろうか。
そこにはくすくす笑う女性とそれに対し震えている少年、そしてそれをかばうメイド。
「責任・・・・とってもらうわよ」
「やめてください、この子はただいたずらをしただけです」
かばっているメイドがいった。
「ふふっ、貴方も反発するなんて・・・・貴方から最初にお仕置きね」
そして女性の指先から一筋の赤い閃光が走った。
その赤い閃光がメイドの胸を突き抜けた。
「あうぅぅ」
まるで銃に撃たれたような刺激がメイドに襲った。
「メイドさん!大丈夫?」
「えぇ・・・・だいじょう・・・・いやぁぁぁぁぁぁぁ」
少年に対する答えを言い終わる前にメイドは絶叫した。
先ほど貫かれた胸が石像と化している。
その石の侵食はメイド服をつたって、メイドの肌全体に広がっていく。
「あああぁぁぁぁ・・・・・・私の体が・・・・・」
「え・・・え・・・・」
ただ変わりゆくメイドの姿に少年は絶句した。
「いやいやいやぁぁぁぁ・・・・・石になりたくない・・・・・なりたくないよぉぉぉぉ」
冷たく変わるメイド少しづつ確実に一つの石像に変わろうとしている。
「これがお仕置きよ・・・・ふふっ・・・・後でその子もお仕置きだから」
「そんな・・・・・だめです・・・・・」
一瞬少年の結末を想像したメイドは少年に逃げるように言う。
だがメイドの体はほとんど石像になっており、喋る力があるかないかの微妙な状態だった。
メイドはその状態にもかかわらず、少年に逃げるように言う。
「逃げて!・・・・そうじゃないとあなたまで・・・・・・い・・・し・・・・・に・・・・・・」
これがメイドの最後だった、全く喋らなくなった代わりに少年の目の前には、メイドの石像が立ち尽くしていた。
「え・・・・・メイドさん?・・・・・ねぇ・・・・・」
メイドが石像になっても少年は呼びかける。
その呼びかけが無駄になるように女性が少年に近づく
「次は貴方・・・・貴方もメイドさんと同じように・・・・・ね」
そしてまた女性の指先から赤い閃光が走った。
今度は少年の両足を貫いた。
「いたぁぁぁぁぁぁい!!!!」
銃に撃たれたような感覚が襲う、もちろん少年はその後には全く感覚がなくなっていった
。
足が石像と化す、少年はただメイドに助けを求めるだけ。
「メイドさん・・・・・・助けてよ・・・・・ぼく・・・・ぼく・・・・・」
少年の石化は止まることはない、足・体・腕へと石の侵食が広がる。
「ぼくの・・・・・体・・・・・つめ・・・・・・た・・・・・・・」
少年の言葉は消えた、ぽろぽろ流れる涙も今は石の玉になり、瞳も虚ろの灰色に染まった。
気がつけば、メイドの叫ぶ姿の石像と少年の涙を流す姿の石像が置いてあった。
そして女性はため息をつき
「やれやれ・・・・・また探さなくちゃ・・・・・
・・・・でも良く見るとかわいいわね・・・・・
・・・この子・・・・・っさてまたやらなくちゃ」
女性は二つの石像を残し闇の中へと消えた。
周りには今まで石像と化した、メイドやかわいい少年たちが並んでいた。
一枚の紙があった、女性が落としたものだろう、その紙にはこう書いてあった
〜いらない少年引き取ります〜
おわり
あとがき
初めまして、デュールと言います。
初めての割には少女固めより少年固め中心ななってしまった・・・
さらにに残酷な話です・・・・うぅまだまだです(泣
とりあえずまだ未熟な自分ですがよろしくです。