少年刑事奮闘記 〜壁の美術作品〜

作:デュール


僕の名前はラシェル、15歳で若くして刑事の仕事をしています。
そしてこちらの女の子はソフィアで、助手をやっていて、僕の妹でもあります。
それでは、僕のちょっと変な奮闘記の始まり始まり〜


〜2001年8月29日〜

その日ラシェルは最近起こっている美少女誘拐事件を調べていたところだった。
「また・・・・なの?お兄ちゃん・・・・」
ラシェルの助手として妹でもあるソフィアはあきれながら言った。
「うん・・・・・でも今回はちゃんと出来るよ!」
自信たっぷりのラシェル、ソフィアは
「それで、どんな策を練ってきたの?」
と聞いた、ラシェルは自信満々に
「僕が女装して潜入するって言うのは?」
「・・・・・・・・・」
「・・・・・やっぱだめかな?」
一瞬の沈黙、その後に
「それで・・・・・・どんな服着るの!!!」
とソフィアは瞳をキラキラさせながらラシェルに迫った。


余計な追記だがソフィアは大のコスプレマニアであります。
・・・・・本当に関係ないですね。
とりあえず話を戻しますね。


〜同年8月30日〜

「ええええええぇぇぇぇぇぇぇぇ」
突然事務所からラシェルの叫び声がした。
「これ・・・・・僕が着るの?」
にこにこのソフィア、呆然としているラシェルの手にはメイド服だった。
「そうよ、美少女といえばメイドじゃなかったっけ?」
「いや・・・・こんな街中にメイド一人歩いているのは不自然じゃないかなぁ・・・・」
とラシェルは反対をした。
「そうかなぁ・・・・・お兄ちゃんには絶っっっっ対似合うと思うんだけどな〜」
「だーかーら!よく誘拐されるのは学生とかだよ!」
ラシェルは正論な事を言った、だがソフィアは
「あ〜分かった!スクール水着だね・・・・・な〜んだ、早く言えばいいのに・・・・」
ラシェルはハリセンを取り出し
「どこの誰がスク水で外歩いてるんだ〜〜〜〜」
その後にソフィアをハリセンで突っ込みました。


〜同年8月31日〜

2人は潜入を開始しました。
結局ラシェルは某東奔西走スクールライブADVの某学園女子制服で行く事にしました。
(あ〜〜〜・・・・やっぱり言うんじゃなかったかなぁ・・・・)
と後悔気に思っていました。
「お兄ちゃん・・・・もうすぐだよ・・・・」
「あ・・・・うん」
ラシェルはしぶしぶ歩いていきました。

何時間たったのか普通に歩いているラシェルに後ろから強い衝撃が走りました。
「あ・・・・・・」
と声を出したときには意識を失っていました。

ちなみに今ソフィアは
「ぐ〜〜〜〜〜」
・・・・・寝ていました。



・・・・・・・・
・・・・・・
・・・・
・・
ラシェルはふと目を覚ますとどこかの研究室みたいな場所でした。
「あれ・・・・ここは・・・・」
と突然黒服の男が現れました。
「目を覚ましたか・・・・」
「え・・・・・って動けない・・・・」
ラシェルは両手両足が束縛されていた事に気づきました。
「ふ・・・・・まさか男だったとは・・・・・」
「だ・・・・誰だよ!」
「名乗るものじゃないだろ?・・・・・俺が犯人だっつうの!」
ラシェルははっと思い出し暴れました。
「離せ〜〜〜〜離せ〜〜〜〜話せ〜〜〜〜」
「いや・・・・最後誤字だし・・・・」
犯人らしき人物は突っ込みを入れました。
「まぁ・・・・ショタコンの野郎だったら高く売れるかもな・・・・」
「ショルダーコンビナートがどうした〜〜〜〜」
「・・・・・・・」
犯人らしき人物の突っ込む気力がなくなっていた。
「とりあえず・・・・始めるか・・・・おい、お前今から何をやるかわかるか?」
その質問にラシェルは
「・・・・さぁ・・・・・知らないけど・・・・・・ん?」
ラシェルは周りを見渡すと灰色の壁がありました、しかも頑丈そうな壁が
「なんじゃこりゃ・・・・・・まさか・・・・・」
板は板でも、その壁に見覚えのある少女達がいました。
ぴくりとも動かない灰色の少女が埋まっていました。
「もう分かっただろ?・・・・そしてこれからお前もそうなるんだよ!」
「な・・・・・・ちょ・・・・・冗談だろ!!!」
「冗談じゃないさ・・・・・そら」
「ちょ・・・・・・ホントにやめ・・・・・・あああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・」
機械が作動した数秒後にラシェルの断末魔が響きました。


その後・・・・
ラシェルは・・・・
壁の美術作品と化した・・・・

ソフィアが選んだ服ごと肌が灰色に染まりながら壁に埋まっていました。
瞳から出た涙も灰色に染まっていました。
薄れ行く意識の中でラシェルは思った。
(僕・・・・死んじゃうの・・・・・か・・・・・な・・・・・)
そう思った後にはラシェルの思考も停止しました。




その後ソフィアから聞いたもので、犯人は捕まりました。
ちなみに犯人の目的はガーボンフリーズというものを使用して少女たちを固めて売り出そうとしていたそうです。
もちろんラシェルもそのガーボンフリーズを体験していました。
ちなみにラシェルが助け出されたのは固まってから一ヶ月と一週間だそうです。

「何で助けなかった?」
ソフィアはもじもじしながら
「え〜・・・・・だってお兄ちゃん泣いた姿がかわいかったもの・・・・」
「・・・・・・おい、それじゃあ一生そのままでいろっていうのか!」
「・・・・・・・・それもいいかもね・・・・・」
「・・・・・・・・はぁ」
ラシェルはため息をつきました。


真実に言うと助け出されたのは2週間後で後の3週間はソフィアに鑑賞されていました。
まぁこの後ラシェルは固め被害者少年になる事は誰も分かりません・・・・



デュールさんの文章に戻る