作:デュール
鍾乳洞の中・・・スバルとティアナは上を見上げている。
「ねぇ・・・ティア・・・」
「何よ・・・」
上には小さな光が差し込んでいた。
どうやら二人は『そこから』落ちてしまったみたいであった。
「どうやって脱出しよう?」
「うっさいわね・・・ただえさえエリオとキャロもいないって言うのに・・・」
さっきまではエリオとキャロとの4人で出撃をしていたはずだが途中逸れてしまった挙句、この鍾乳洞に落ちてしまったのだ。
「ねぇ、ウィングロードで出れないの?」
「さすがに危ないよ、地上はAMF地帯なんだから途中で落ちちゃう可能性もあるよ」
「はぁ・・・万事休すね・・・」
ティアナは溜息をつきがっくりとうなだれる。
「ん〜・・・そうでもないみたい」
「え?」
「ほら、あそこ」
スバルが指差した先は続く道であった。
「無いよりはまし・・・か」
ティアナは2度目の溜息をつき先頭となってその道へと歩いていく。
「あぁ!待ってティア〜」
スバルも慌ててティアナの後についていく。
「なかなか見つからないね・・・」
「ま、そんな簡単に出口見つかるわけ無いでしょ」
ゆっくりと歩きながら出口を探す二人、しかし一向に出口が見つかる気配は無かった。
もう数分も歩いているので少し諦めを感じたとき、光が見えた。
「あ、ティア光だよ!」
すぐさま走り出すスバル、慌ててティアナも追いかける。
「あ、ちょっと!待ちなさいよ!」
ティアナは走っているのにもかかわらずスバルは本気で走っているので追いつくことは無かった。
しかし、次の瞬間スバルの叫びが上がる
「スバル!」
その光のほうへと走る・・・そして、彼女が見たものは
「何・・・これ・・・」
落ちた場所より少し広めのところであった。
さらに、鍾乳石が乱立していた・・・不気味にも人の形をしていたのだ。
「ティアー助けてー」
声をするほうへ向くとスバルが触手に宙吊りにされていたのだ。
その触手は鍾乳洞の色と同じで気持ち悪い同じ色の液を出していた。
「待って!今助け・・・きゃぁ!」
ティアナの視線が逆さになった、どうやら彼女も触手につかまってしまったのだ。
「くっ・・・離しなさいよ!」
言葉で分かるはずも無く複数の触手に襲われる二人。
「あ・・・ぃやぁ・・・」
服を脱がされていく二人、そして二人を無理やり密着させる。
「てぃ・・・ぁ・・・むぐぅ!」
「バカ・・・なにを・・・ひゃぅん!」
いろんなところに突っ込んで来る触手、スバルとティアナはなす術も無く触手に身を任せてしまう。
嫌な感触が二人を襲う、身体は液まみれになっている。
「何なのよぉ・・・この感触・・・」
弱々しい声でティアナは呟く。
そして二人の身体は動かなくなっていく、液と同じ色になりながら。
(いや・・・私達動かなくなってく・・・)
ふと別の視点で見ると見知った顔の「何か」を見つける。
エリオとキャロだった、裸になりキスをしているのだろうか、密着したまま動かない。
(あぁ・・・そうか、そういうことか・・・)
二人とも快楽に沈んだ表情であった。
「ティア・・・てぃあぁああああぁぁぁぁ・・・」
スバルが先だったのだろうか、最後の叫びを上げそれきり動かなくなった。
「スバ・・・ル・・・あっ・・・あぁぁ・・・・」
ティアナも段々動きが鈍くなり、スバルと同じ末路となった。
触手は固まった二人を開いている場所に置く。
彼女達は鍾乳石となった・・・快楽に沈み意識が消えながら完全に・・・