作:デュール
「どこだろう・・・ここ・・・」
キャロはエリオにしがみつきながら歩いている。
彼らは大きな鍾乳洞の中へと落ちてしまい、続く道へと歩いていた。
その上それが飛べるフリードともはぐれてしまう。
「うーん・・・出口どこだろう・・・」
「まさか一生出れないのかな・・・?」
キャロは涙目で怯え声であった。
「大丈夫だよキャロ、スバルさんやティアナさんがきっと駆けつけてくれるよ」
エリオは一生懸命キャロに励ます。
しかし出口は一向に見えてこなかった。
そろそろ限界に近づきかけた頃、広間みたいな場所に着く。
「ちょっとここで一休みしようか?」
「うん・・・」
そう言いながら座れそうなところを探す。
「ねぇ・・・ここ変じゃない?」
「え?」
鍾乳石をまじまじと見るキャロ、それは人の形をしていた。
「この鍾乳石・・・人みたい・・・」
しかしその直後エリオは何かに捕まってしまう。
「な・・・・なんだこれっ」
鍾乳洞と同じ色の触手であった。
ドロドロした液にまみれていたのでエリオの身体はその液まみれとなっていった。
「うぅ・・・ぬるぬるしてて気持ち悪い・・・」
「くぅ・・・離せぇ!」
エリオは暴れだすが複数の触手に襲われてしまう。
「や・・・やめっ・・・ひゃぅん!」
短パンや服の間に入る、普段手の入れないようなところに触手は入ってきたのででエリオは顔を赤らめる。
「え・・・エリオ君!」
キャロも叫ぶが彼女にも触手に捕まり、いたるところに触られる。
二人ともまだ年も満たない少年少女、今までにない感情がこみ上げすぎて何も考えれなくなってしまう。
そして二人を密着させる、どうやら二人とも固めてしまうようだ。
どうやらこの触手は弄んだ末に鍾乳石に変えてしまうようであったが、それが分かったとしても理解すら難しい状態までに弄ばれていった。
抱き合っていた身体も腕も鍾乳石へと変わり二度と動くことはなかった。
触手の液でどんどん固まっていく二人、それでも二人は離すまいと抱き合いながらキスをする。
「くちゅ・・・むふぅ・・・」
「んくっ・・・んんぅ・・・」
完全に自我を失ってしまい、触手の成すがままであった。
瞳の光が消えている、次第にその瞳も別の色へと変わっていった。
(あぁ・・・エリオ君・・・エリオ君ーーーー)
(キャロ・・・・キャロぉ・・・・・)
意識が消える前でも愛する人の名前を互いに思いあっていた。
周りの被害者と同じ鍾乳石となったキャロとエリオは開いている場所に置かれる。
その被害者も男女関係なく二人愛し合うように抱き合っていた。
次に駆けつけてくれるはずの少女二人がここに来るとも誰も知らずに・・・
おわり