月は東に日は西に番外編〜結先生のヒミツ〜

作:デュール


あれ?あなた初対面だね、この学園に来るの初めて?
え?違うの・・・・そう、私の秘密ねぇ・・・・
あっ、名前まだ言ってなかったね、私の名前は野乃原 結
直樹さんや美琴さんのクラスの先生をしています。
・・・・・小さいって言わないでください・・・気にしてるんですから。
お話戻しますけど、私の秘密聞きたいんですか?
・・・・どうしてもですか・・・・・それならあなただけに話しましょう。
何だか気が合いそうですし・・・・・



え〜と、趣味にも入るかな?私の秘密は・・・・
・・・・人を固めることです!
・・・・・・・その間は何なんですか?
信じられないって?無理もないですよ。
とりあえずもうすぐ授業ですから見に行ってください。
そしたら・・・・・・分かります。

授業後・・・

見に来てくれたんですか?うれしいです。
・・・それはそれとして、今からあるところに行きますよ。
ついてきてください。



ここです・・・・え?学園から遠いって?
・・・・・まぁ、分かりますよ・・・・



ここです、深〜い洞窟です。
さて・・・・今回はこの人たちです。
「せ・・・・先生・・・・どうしてですか」
「うぅ・・・・なおくん助けて・・・・・」
「どうして・・・・こんなことに・・・・」
ぺたんと座っている三人です。
台詞順から文緒さん、美琴さん、保奈美さんです。
ちょ〜っと些細な喧嘩でね、そのおかげで私のプリンが台無しになったの〜
「さって、お仕置きの時間ね〜、最初は私のプリン台無しにした美琴さんからね〜」
「すみません!こんなことになるなんて知らなかったんです」
言い訳は無用です!さて取り出すは一冊の本!これは『人を固める魔法』という本です。
解読するに1ヶ月かかりました。
とりあえず、呪文を唱えます。
何にしましょうか・・・・そうですね基本的には石ですよね。
それでは・・・・
「今から美琴さんを石にしま〜す」
「え・・・・」
美琴さん・・・驚いてますね、何せ非現実な事を言ったのですから・・・
そして容赦なく唱えます。
「赤髪ポニーテールの少女よ物言わぬ石像と化せ!」
そういった後に美琴さんの足は石像になっていきます。
「わ・・・・・私の足が・・・・」
怖がってます、美琴さんのそこがかわいいんですから・・・
さて美琴さんの体は腰まで石になってます。
「やめてやめてやめてーーーーーー」
美琴さんの瞳から涙が出ています、ですが美琴さんへの石化の侵食は止まりませんよ。
「いやだ・・・・助け・・・・て・・・・な・・・・お・・・・・」
おやおや、もう石像になってしまいましたか・・・・もう少しゆっくり固めればよかったですね。
本当にかわいいです・・・・瞳から流れている涙も恐怖という表情も灰色の石像になっています。
さて、石になった美琴さんを堪能したあとはまだ二人います。

皆さんはこれで分かりましたよね、これが私の秘密なのです。

さてお話は戻し、次は喧嘩相手の文緒さんですね。
「今度は文緒さんをブロンズ像にしますよ」
「へ・・・・・まさか・・・・美琴さんと同じように・・・・」
「せ・い・か・い」
「や・・・・止めてください!私・・・・死にたくありません」
「いいえ、ブロンズ像になっても死にませんよ、だからゆっくり固まってください」
「い・・・・嫌ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「黒髪ショートの少女よ青銅の像と化せ」
そう唱えたとたん、文緒さんの体はどんどんブロンズ像になっていきます。
そういうふうになったとたん、文緒さんは立ち上がりました。
だけどそこに付け込んで束縛魔法を加えます。
「黒髪の少女よその体を硬直せよ」
「あ・・・・・あああああぁぁぁぁ」
これで文緒さんは逃げられません。
そういっている間にも文緒さんの足は固まっていきました。
「いやだいやだ・・・・・・先生・・・・・やめて・・・・・」
「や・め・ま・せ・ん!喧嘩を始めたのは美琴さんと文緒さんでしょ」
「う・・・・・で・・・・でも嫌です、このままブロンズ像になりたくありません」
「言い訳無用です!」
「な・・・何でもしますから!」
「何でも・・・・・するんだね」
「はい・・・・だから助けてください・・・・」
「わかった・・・・・それじゃあ固まって」
「え・・・・・・」
「だから固まって、何でもするって言ったじゃない」
「そ・・・・・そん・・・・・な・・・・・」
絶望の表情のまま文緒さんはブロンズ像へと変わりました。
何でもするっていったから、固まってっていったのよ・・・・別の言い方もあったのにね。

さて・・・・最後は保奈美さんです。
理由はないですよ・・・・・ただ保奈美さんが固まった姿が見たいだけです。
「・・・・・・私、美琴さんと文緒さんとは関係はないですよ」
「なくても私の個人的理由で固めます」
「先生・・・・もう止めてください・・・・これ以上したら他の先生にばれますよ」
「ばれて結構!来たとしても絶対見つかりはしません」
「どういうことですか・・・・」
「この洞窟の入り口は光学迷彩で隠してあるの」
「・・・・・・そんな」
保奈美さん、ついに諦めたようですね。
さすが保奈美さんらしいです。
「さて、最後に保奈美さんを固めます」
「あの・・・・先生」
「何ですか?保奈美さん」
珍しいですね、こんな絶望的な状態なのに質問するなんて・・・・保奈美さんですからいいですけど・・・
「・・・・・できれば蝋人形にしてほしいんです・・・・」
「え・・・・・なんでですか?」
さらに珍しいですね、指定までしてくれるなんて・・・・まぁ保奈美さんですけどね。
「私・・・・・一度でいいから自分の体を固めたいと思ったの・・・・」
保奈美さんに新事実発覚!固められたいなんてこの学園内では数少ないですよ
「だからせめて・・・・・蝋に包まれたいんです・・・・・お願いします!」
「・・・・・分かったわ・・・・・」
何だかやらなきゃいけない気がしてきました・・・・やっぱり保奈美さんでしょうか・・・・
とりあえず、唱えます。
「茶髪ロングの少女よ白い像と化せ」
・・・・・やらないほうがよかったのでしょうか、なんだか保奈美さんだけ罪悪感が感じるんですか・・・
とりあえず保奈美さんの体は蝋に包まれていきます。
難なく保奈美さんの体は5〜6分立たずに固まっていきました。
「・・・・・・ありがとうございます・・・・・・せ・・・ん・・・せ・・・・」
完全に固まる前に保奈美さんはそう言いました。
蝋人形になった保奈美さん・・・・・あまりの恐怖に狂ったのかも知れません。
保奈美さんはそんなことを言う人じゃないですし・・・・
とりあえずこれで終わりです・・・・・・さて、放課後は元に戻さなきゃいけません。
でなきゃ怪しまれますし・・・・
・・・・・さて私の秘密はこれまでです。
そうだ、このことは誰にも喋らないでくださいね。
それでは、ごきげんよう。

おわり(密かに続く)


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