Schap ACT.18 desire

作:幻影


「カナデちゃん!」
 カナデとヒナを追いかけてきたユキが屋上にやってきた。そこで2人と、もう1人別の少女の姿を発見する。
「君は・・・!」
 その白髪の少女にユキは見覚えがあった。トランプメンバーの1人、ひなたである。
「ユキお姉ちゃん、ここに来てたんだね。」
 ひなたがきょとんとした面持ちで振り向いて声をかける。
「ユキちゃん!」
 カナデが叫び、ユキに駆け寄ろうとする。そんな彼女をユキは手を差し出して止める。
「いいや。2人ともあたしが遊んであげるから。楽しくなりそう。」
「フブキ!」
 微笑むひなたに、ユキが身構えてフブキを呼び出す。彼女の眼前に現れた水色の髪の少女が、両手をかざしてひなたに吹雪を放つ。
 ひなたは後ろに飛んでこれをかわし、チェリッシュ・エナジーを使って、ヒナに向かって光線を放つ。
「危ない!」
 ユキがヒナを突き飛ばして、その光線を代わりに受ける。しかしスキャップ能力者であるユキは、この効果で水晶に閉じ込められることはなかった。
「邪魔しないでよ。まずはあの子を水晶に入れて、あの子と一緒に壊すんだから。そうしたらどんなふうに固まっちゃうか見られるから。」
 ひなたが困った顔を見せ、再びヒナに狙いをつける。
「ヒナちゃん!」
 そこへますみの声がかかり、クラウンが石化の波動を放ってくる。ひなたはまたも跳躍して回避する。
 ひなたが出入り口に振り向くと、ますみとクラウン、幻が駆けつけていた。
「また邪魔しに来た人がいるよ。」
 少しムッとした面持ちを見せるひなた。
「ユキちゃん、カナデちゃんとヒナちゃんを連れてここを離れて!あたしとクラウンで食い止めるから!」
「でも、それじゃますみたちが・・!」
「いいから行って!」
 ますみがユキたちに逃げるよう叫ぶ。彼女の言葉を受けて、ユキはカナデの手を取って、フブキ、ヒナとともに屋上から離れた。
「逃がさないよ。」
 ひなたが無邪気そうな面持ちで振り返る。その狙いの先に、ますみが立ちふさがった。

 その頃、ハルは扇の家に来ていた。レオナとの戦いの最中、千尋をかばってスキャップを破壊され、固まった扇の様子を見に来たのだった。
 リビングに入ると、そこには金属の像となってたたずんでいる扇と、それを見つめている千尋の姿があった。
「ハルさん・・・今日も来てたんですね・・・」
 ハルが来たことに気付いた千尋が振り返り、作り笑顔を見せる。
「ムリをするな、千尋。兄に対する気持ちは私にも分かる。だがしっかりしないと、アイツが不機嫌になるぞ。」
 そんな彼女に、ハルが優しく言葉をかける。らしくないと思いながらも、ハルは心の中で安堵していた。
「ありがとうございます、ハルさん・・・私がしっかりしないと、お兄ちゃんが怒っちゃうからね。」
 心からの笑みを見せることができた千尋。
 扇は死んではいない。固まってしまっただけで、今も生きて千尋やハルたちを見つめている。
 だから彼のためにも、今は前を向いて歩いていくしかない。ハルは一途にそう思っていた。
「では、私はこれから行かなければならないからな。出かけてくる。」
「どこに行くんですか?・・復讐、ですか・・・?」
 ハルが微笑んで振り返ると、千尋が困惑を抱えながら聞いてきた。
「・・あぁ。けど扇の敵討ちというわけではない。私には、私のやるべきことがある。そのために戦って、生きる・・・」
 ハルは戸惑いを感じながら千尋に答える。復讐に駆られている彼女の心境が揺らいでいると、千尋は思っていた。
 改めて決意したハルが、扇を思いながらリビングを出ようとする。その出入り口で、彼女はきょとんとしている千沙と眼が合う。
 ハルは千沙に小さく微笑んで、彼女の頭に優しく手を添えた。
「これからは、千尋や扇のそばにいてやってくれ。」
「うん・・・」
 ハルの言葉に千沙は小さく頷いた。彼の心に惹かれていた彼女も、変わり果てた彼の姿に動揺を隠せなかった。
 そんな彼女の気持ちを胸に秘めて、ハルは1人歩き出した。やるべきことのため、彼女は再び戦いに身を投じていった。

 千尋たちと別れたハルは、バイクを走らせていた。
 彼女は当初の目的である、リリス・フェレスとメフィストを倒すため、彼女はその手がかりを思い求めていた。しかし決定打となる手がかりは依然として得られず、途方に暮れるばかりだった。
 そんな中で唯一の導きとなっているのが、ASEである。
 有力なスキャップを見つければ召集や破壊といった措置を取るASE。彼女がその組織に属している可能性は高い。
 身近なところから徹底的に探っていこうと、彼女は躍起になっていた。
 そんな彼女の行く手をさえぎるように、突然1台の車が停車してきた。彼女はとっさにブレーキを入れてバイクを止めた。
「どういうつもりだ、お前。」
 メットを外したハルが、車に向かって言い放つ。すると車から1人の女性が降りてきた。
「あら?かわいいお譲ちゃんじゃない。この私、神名(かんな)ミリーが遊んじゃおうかな。」
 妖しい笑みを浮かべてミリーが言って指を鳴らす。彼女の背後からもう1人の女性が飛び出してきた。
 ミリーとハルの間に着地した女性が、じっとハルを見つめる。
 よく見るとそれは人ではなく、人の服をまとったマネキン人形である。人形はじっとハルを見つめたまま動こうとしない。
「この人形・・・スキャップか。」
「そうよ。彼女は私のスキャップ、マリオネット・ネイツ。ネイツは人を彼女と同じマネキンに変えることができるのよ。」
 ハルの呟きに、ミリーが微笑んで答える。意識を向けると、ネイツがハルに向かって駆け出し、眼から紅い光線を放つ。
 ハルはとっさにバイクから降りて、その光線をかわす。スキャップ能力者である彼女は、受けてもその効果にかかることはないのだが。
 横転して体勢を立て直して、ハルが意識を集中する。
「ラビィ!」
 ハルの呼びかけで、等身大のウサギのぬいぐるみが姿を現す。ラビィは長い耳から、ネイツに向けて光線を放つ。
 それをネイツは側転を見舞ってかわしていく。ラフな格好に似合って、とても機敏な動きをしていく。
「くっ!素早いスキャップだ!」
 ハルは毒づきながら、自らネイツに向かって駆け出す。その速い動きを封じようと手を伸ばす。
 しかしネイツはこれを簡単に回避する。
「今だ、ラビィ!」
 ハルの飛び込みは囮だった。飛び上がったネイツに向けて、ラビィが再び人形化の光線を放つ。
 しかしネイツは身を翻して、これもまたかわす。ミリーの横に着地して、再びハルたちを見据える。
「なかなか強いね。意表をついてネイツを狙ってくるなんて。でもまだ付いていけてないようね。」
 ミリーが妖しい笑みを浮かべて、余裕の言葉をもらす。
「でもちょっと時間がかかっちゃうわね。続きは後にさせてもらうね。」
 そういうとミリーは車に乗り、同時にネイツが眼から怪光線を放つ。
「ラビィ!」
 ハルは意識を傾けて、ラビィを消してネイツの光線を回避する。光が行き過ぎたところで彼女が視線を戻すが、ネイツは姿を消し、ミリーの乗った車は走り去っていた。
 戦意をそがれたハルが、ひとつため息をつく。
(とぼけていたように見せていたが、あれは確実に私を狙ってきていた。)
 何者かに狙われているという不快感に駆られるハル。
 ASEのメンバーか。それとも力に溺れたただのスキャップなのか。
 新たな敵の出現に、ハルは気構えを心がけて、再びバイクを走らせた。

 ひなたから逃げ延びたユキ、フブキ、カナデ、ヒナ。彼女たちはいつしか病院を飛び出し、街中の公園に来ていた。
「ハァ・・ハァ・・ここまで来れば大丈夫かな・・ますみのことが気になるけど・・・」
 呼吸を整えながら、ユキがカナデとヒナをうかがう。カナデはこの中で1番呼吸が荒く、胸に手を当てていた。
 病気のために、彼女の心臓は弱まっていた。急激な運動のために、胸を締め付けるような辛い疲労に見舞われていた。
「大丈夫、カナデちゃん・・・!?」
 ユキが心配の声をかけると、カナデは呼吸を整えようとしながら、何とか笑みを作って頷く。
「ゴメンね・・でも、あのときはこうするしかなかったんだよ・・・」
「ううん、こっちこそゴメン・・・ユキちゃんやますみさん、幻さんの気持ちを考えず、自分だけで背負い込んじゃったから・・・」
 互いに物悲しい笑みを浮かべるユキとカナデ。
「でもよかった。やればできる。カナデちゃんの思ってることが証明できた気がして。」
「えっ?」
 ユキの唐突な言葉に、カナデ、フブキ、ヒナが疑問符を浮かべる。
「だっていつも、カナデちゃんは外に出てみたいって言ってたじゃない。これで有言実行できたね。」
「あっ、そうか・・私、自分の力で外まで出てきちゃってたんだね。」
 ユキの言葉に、カナデが思い出したかのような面持ちを浮かべる。自分の力でここまで来たことを、彼女は心の中で誇りに感じていた。
 呼吸を整えたカナデが、青々と広がる大空を仰ぎ見る。無限に広がるこの世界、強く望んでいた世界に彼女はついにたどり着いたのだった。
「広い草原・・・青い空・・・いつもヒナが撮ってきた写真で見てるけど、こんなに広くて気持ちがいいなんて・・・」
 空を仰ぎ見ているカナデが、満面の笑顔を見せて感嘆の言葉を囁く。そんな彼女の嬉しそうな姿に、ユキもフブキもヒナも笑みをこぼしていた。
「さて、そろそろ戻って休まないとね。ハルに会えれば心強いんだけど・・」
 ユキがひとつ吐息をついてから振り返る。しかしカナデが沈痛の面持ちを見せたので、彼女は足を止める。
「遊ぶのはまた今度ね。この体じゃすぐに疲れちゃうよ。来たら今度は思いっきりはしゃいじゃおうね。」
「・・うん。そうだね、ユキちゃん。」
 ユキの言葉と微笑みに、カナデは笑みを見せて頷いた。今度来るときには元気になっている。その気持ちを胸に秘めて、ひとまずその草原から立ち去ろうとした。
 そのとき、一条の光が飛び込み、ヒナの体を貫いた。
「えっ!?」
 その一瞬に、ユキ、カナデが眼を疑った。光を受けたヒナがさらに輝きだし、現れた水晶の中に閉じ込められた。
「ヒナ!」
「ヒナちゃん!」
 カナデとユキが声を荒げて、落下し始める水晶に手を伸ばす。
 そこへ再び光線が放たれ、2人の眼前で水晶を破壊する。
「あっ・・!」
 粉々になった水晶の欠片たちを見て、カナデが驚愕する。ユキが振り向いた先には、ビー玉を掲げているひなたの姿があった。
「1人、やっつけたね。どんなふうに固まっちゃうのかな?」
 ひなたが小さく微笑んで、カナデに視線を向ける。カナデは粉々になったヒナを見下ろして愕然となる。
「そんな・・・ヒナが・・・ヒナ!」
 カナデが恐怖を浮かべながら、数歩後ずさりする。
 その直後、彼女は足の自由が利かなくなったことに気付き下を向く。すると両足が白く凍り付いていた。
「これって・・私の足が・・・ユキちゃん!」
 カナデがユキに向かって悲痛の叫びを上げる。ユキは動揺を浮かべるばかりだった。
「知らないの?スキャップを壊されちゃうと、その効果がその人にかかるんだよ。」
 ひなたが笑みを消さずに答える。
 恐怖の表情を浮かべるカナデの体を、凍結が徐々にせり上がって包み込んでいく。
「カナデちゃん!」
 ユキがカナデに悲痛の叫びを上げる。カナデは恐れを抱いたまま、彼女に振り向く。
「ユキちゃん・・・もしかして私、死んじゃうの・・・?」
「違う!カナデちゃんは死んだりしない!」
 不安を込めた言葉をかけるカナデに、ユキが首を横に振って駆け寄り抱きしめてきた。
「ユキちゃん・・・冷たいよ、私の体・・・」
「大丈夫!大丈夫だよ!私がカナデちゃんを温めてあげるから!」
 凍てついていくカナデを抱いて、必死の思いを告げる。
「約束したよね!また外に出ようねって!そして楽しく遊ぼうって!こんなことに負けちゃダメだよ!カナデちゃんは、やればできるんだから・・・!」
 涙ながらに叫ぶユキ。カナデがもうろうとなっていく意識の中で、小さく微笑んむ。
「ありがとう、ユキちゃん・・・そうだよね・・やってやれないことはないって言ってくれたのは、ユキちゃんだから・・・私は、嬉しい・・・」
 満面の笑顔を見せるカナデ。その笑顔さえも音を立てて白く凍り付いていく。
 弾ける涙さえも氷の水晶となり、草木にこぼれ落ちる。彼女の瞳から生の輝きが消える。
「カナデちゃん・・・カナデちゃん!」
 叫ぶユキが凍結したカナデにすがりつく。カナデはヒナを壊されたことで、白い氷像と化してしまった。
 約束したのに。いつか元気になって、外に出て、思い切って遊ぼうと思っていたのに。
 その思いも願いも、生とともに消えてしまった。もう決して叶うことはない。
「カナデお姉ちゃんのスキャップは氷だったんだね。真っ白に凍っちゃった。じゃ、今度はユキお姉ちゃんの番だね。」
 ひなたがチェリッシュ・エナジーを掲げて、ユキに狙いを定める。ユキが凍てついたカナデから体を放して、ひたなに振り向く。
「許さない・・・カナデちゃんは、やっと、やっと生きていく希望を見つけたのに・・・それを、あなたは・・・!」
 憤りをあらわにするユキ。あまりの歯がゆい思いに、彼女の唇から血が流れる。
「フブキ!」
 ユキの叫びに、フブキが白く淡い光をまとう。その光が、かざした両手に収束されていく。
「ユキ、ユキの気持ちが私に流れ込んでくるよ。私もカナデちゃんを傷つけたあの子を、許すことができない!」
 フブキも憤慨を感じて、収束された光をカナデに向かって放つ。その瞬間、眼に見えるほどの白色の吹雪が解放される。
 カナデもチェリッシュ・エナジーを使って、水晶の光線を放つ。しかしその猛烈な吹雪を受けて、光線が凍りつく。
「えっ!?・・キャッ!」
 驚きの声を上げるひなたに、猛烈な吹雪が襲う。その吹雪に煽られて身構える。
 彼女の髪と衣服が大きく揺らめく。その最中、彼女の持つチェリッシュ・エナジーが白く凍てついていく。
 その冷気と風圧によって、ビー玉に亀裂が入る。そして粉々になり、ひなたの手からこぼれていく。
「あっ・・・!」
 それを見たひなたが愕然となり、砕け散ったチェリッシュ・エナジーのあった手のひらを見つめる。
 やがて吹雪が治まり、草原に静けさが戻る。ユキが大きく呼吸をしながら、じっとひなたを見据えている。
「カナデちゃんとヒナちゃんの思い、しっかり受け止めなさい・・・!」
 怒りと悲しみを込めて、ユキがひなたに言い放つ。それに返す言葉が見つからず、ひなたは動揺するばかりだった。
 彼女の体が光り出し、その光が次第に強まっていく。そしてその閃光に包まれ、彼女は水晶の中に閉じ込められていた。
 草木の上に落ちるビー玉ほどの水晶を見下ろして、ユキは沈痛の面持ちを浮かべる。そして白く凍てついたカナデに視線を移す。
(カナデちゃん・・・ゴメンね・・・もう少し、私がしっかりしていて、力があったなら・・・)
 彼女を守れなかった自分を悔やむユキ。フブキも動揺の色を隠せなかった。
「あららら。ダイヤを倒しちゃったんだね。すごいね、お譲ちゃん。でも、私が倒したら、今度は私がトランプメンバーになれるかな?」
 そこへ女性が2人現れ、1人が妖しい笑みを浮かべている。ミリーと、彼女のスキャップであるネイツである。
「というわけだから、そのスキャップをマネキンにさせてもらうわね。」
 振り返ったユキとフブキに、ミリーが狙いを定める。
「スキャップなの!?・・・フブキ!・・あっ・・!」
 驚きながらもフブキに指示を送ろうとしたユキだが、突然体から力が抜けて怯む。疲労がさらに襲ってきて、呼吸が整えられない。
(ど、どうしたの!?・・・体が言うことを聞かない・・・力が、入らない・・・!?)
「ユキ!」
 うずくまったまま動けないユキに、フブキが叫ぶ。彼女の声はユキの耳に届いていたが、反応を見せることができなかった。
「残念ね。それは多分、力を使いすぎちゃったからだと思うわ。動くことはできても、自分のスキャップに力を注いであげることはできないわ。」
 ミリーが2人の様子を見て、微笑を浮かべる。フブキがたまらず、疲れきっているユキに駆け寄る。
「ユキ、しっかりして!早くここから逃げよう!」
「うん・・でも、カナデちゃんを置いとくわけにはいかないよ・・・!」
 逃げるように促すフブキだが、ユキはカナデに眼を向けていた。
 彼女に駆け寄ろうとするユキを気にしつつ、ミリーがフブキにネイツを向かわせる。機敏な動きで、マネキン人形が一気にスキャップの少女に詰め寄っていく。
「フブキ!」
 ユキが足を止めて、振り返って叫ぶ。しかし彼女がフブキの姿を消そうと意識を傾ける前に、ネイツが眼から怪光線を放つ。
(ダメ!間に合わない!)
 フブキがスキャップの効果にかけられることを覚悟するユキ。
 そのとき、何者かがネイツとフブキの間に割って入ってきて、マネキン化の光線を受けた。
「えっ!?」
 その光景に驚きの声を上げるユキとミリー。割って入ってきたのは、ラフな格好をした長い黒髪の女性だった。
 女性は動揺したままのユキに振り返り、気さくな笑みを浮かべる。
「いよう。」
 楽天的な女性の態度に、ユキとフブキはただただ唖然となるしかなかった。

つづく

Schap キャラ紹介18:神名 ミリー
名前:神名 ミリー
よみがな:かみな みりー

年齢:22
血液型:O
誕生日:9/23

Q:好きなことは?
「衣装集めかしら。」
Q:苦手なことは?
「醜いものはあまり好みではないわね。」
Q:好きな食べ物は?
「飲み物になるけどワインかしら。特に赤が好みよ。」
Q:好きな言葉は?
「美しき薔薇には棘がある。」
Q:好きな色は?
「真紅、もしくは純白。」


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