固め学園・第三章―レイナ先生の英語の授業

作:灰音穂香


最後の授業は魔術師のレイナ先生の数学の授業です。

では、授業の様子を見てみましょう。

うん、皆さんきちんと授業を受けていますね…。

おや、レイナ先生が黒板に向き合って公式を書いている隙にドアが少し開きクマミミ少年が入って来て席に向かいます。

うーんこれは明らかに遅刻ですねー。っ

と、クマミミ少年が埔伏前進をしながら自分の席に向かいますが突然、何かにぶつかりました。

クマミミ少年が上を見上げるとそこにはレイナ先生が立っていました…。

「ダメですよ〜遅刻したら〜」

ノホホンとした口調で言うレイナ先生は笑顔です。
がっ、目は笑っていません。

それどころか額には血管が浮かんでさえいますね…。

クマミミ少年は身の危険のを感じ逃げようとしますが突然、クマミミ少年の足下が粘り気を持った蝋に変化します。

オマケに蝋は生き物の様にクマミミ少年の足を這上がり包んでいきます。

「ふふふ…逃げられませんよぉ〜。貴方は遅刻した罰として、蝋人形になってもらいますぅ〜。」

レイナ先生がそう言ってる間にもクマミミ少年の足の膝まで蝋が包み込みました…。

「先生…許して〜」

クマミミ少年が懇願しますがレイナ先生は無視、その間に蝋は膝から短パン、お尻から生えている尻尾、臍、胸部、肩から腕へと侵蝕していきます。
あっ、と言う間に、クマミミ少年の首から下は蝋に包まれてしまいました…。

「せんせぇ…」

口も蝋で塞がれ、クマミミ少年は半泣き状態で蝋人形になっちゃっいました。

あれー、何故だかわかりませんがクマミミ少年の蝋人形を中心に教室全体の床が蝋に変わっていきます…。

「はわぁ、床が…」

「何でー!」

「足が動かないよー」

生徒達が逃げ出す間もなく教室全体の床が蝋に変化し生徒は先ほどのクマミミ少年の様に蝋に包まれていきます。

「あらあら、大変〜」

レイナ生徒は空中に浮かびながら(魔法で空中に浮いている)ノホホンっとしています。
どいやらさっきの魔法を失敗してしまったようです。

「いやぁ…」

「蝋が体に…」

「蝋人形になっちゃ…」

悲鳴をあげながら生徒達は蝋人形になっていきます…。
数分後…教室にはレイナ先生を除いて動くものは全くありません…。
何故ならばみんな蝋人形になってしまったからです…。

「あう〜ソ失敗しちゃっいました〜…え〜と〜とりあえず今日は自習と言うことで〜」

そう言うとレイナ先生は“ポン”と軽い音を立てて消えました。
みんなを固めておいて自習うんぬんも無いと思うんですが…。

こんな感じで学園では沢山の生徒が先生達に罰のお題目で固められているのです


戻る