大人のクリスマスプレゼント

作:はまぐり


カーテンから差し込んだ光にツキンと目が痛む。
寝ぼけ眼をしょぼつかせながら枕元の携帯電話を開けば、既に日付は12月25日の早朝を示していた。
ああ、いつの間に寝ていたのだろうか。
毎年恒例の1人クリスマス会を半ばやけくそ気味に行っていたのだが、空になったアルコールの缶が5本を数えたところで記憶が飛んでいた。

「うぅ、水…」
胃のむかつきに閉口しながら、俺はしぶしぶ起き上る。
二日酔いのたびに禁酒を本気で考えるが、結局こうやって懲りずに飲んでしまうのだ。
クリスマスだというのに果たして俺は何をやっているのだろう。
ぼうっとしながら台所へと足を踏み出した瞬間、つま先がムニュリと柔らかいものに触れた。

「ん?…うわぁ!?」

情けないくらいに上ずった声。
思わず悲鳴を上げた俺の足元には、大きな靴下から上半身を出した女の子が転がっていたのだ。
この時期よく見かける女の子サンタの衣装を纏ったその子は、俺の叫び声にも動じずに大人しく天井を見つめていた。
くりんとした大きな目はどこか虚ろだが、口元は小さく笑みを浮かべている。少しだけ見える八重歯がまるで猫のような印象を与えた。
茶色に染められたセミロングはふわふわとウェーブを描いていて…って、この子よく見たら隣に住む女子大生じゃないか!
確か名前は美雪ちゃんっていったか。引っ越してきた時にご丁寧に挨拶に来たのでよく覚えている。
しかし、なんでこの子がここにいるのだろうか?

「おーい、美雪ちゃん?」
必死に昨晩の記憶を手繰り寄せながら、俺は恐る恐る彼女に声をかける。
しかしその呼びかけもまるで聞こえてなどいないかのように、美雪ちゃんは天井を見つめている。
なんだか様子がおかしい。

「大丈夫か?なあ、聞こえる?」
一瞬ためらった後に思い切ってペチペチと頬を叩くがこれにも反応はなし。
意識がないのだろうか、それともまさか死んでいるとか?
いやいや、呼吸はちゃんとしているようだ。
ハート型に切り抜かれたサンタ服の胸元が、白い膨らみを押し出したまま規則正しく上下している。
普段は清楚なイメージのある美雪ちゃんがこんなに大胆に胸を出しているなんて。知らず知らずのうちに喉がごくりと鳴った。
ただでさえ大きな彼女の胸が、むぎゅっと持ち上げられているせいで更にすごいことになっている。

「あれ?これは…」
ついつい彼女の胸に目が行っていた俺の目の前に、はらりと一枚のカードが舞い降りた。
反射でそのカードを掴むと、達筆な字で俺に充てた手紙が書いてあることに気付いた。
クリスマスカードか?はて、そんなものをくれるようなマメな知人はいただろうか。
首をひねりながら、俺は床に転がる美雪ちゃんのことも忘れてカードを読み始めた。

『メリークリスマス、プレゼントは喜んでもらえただろうか。君の一年間の善行を称え、君の望み通りこの高性能ダッチワイフを贈らせてもらった。
説明はカードの裏に書いてある通りだ。楽しんでもらえるとうれしい。それではまた来年。』

ずいぶんぶっ飛んだ内容のクリスマスカードに俺は混乱する。
高性能ダッチワイフ?なんだそれ。
ぺらりと裏側をめくれば、その高性能ダッチワイフの説明書が載っていた。

ドールネーム、美雪。
本製品は本物の人間で出来ていますが、ダッチワイフモードの際は睡眠・食事・排泄の必要はありません。
ご使用の際は本人も無意識のうちに快感を感じるため、あなたの動きに合わせて様々な反応をしてくれるでしょう。
普段は無意識ですが、モードを切り替えることで意識を呼び起こすこともできます。
また、命令をすることで元の人間に戻すことも可能です。その際はダッチワイフ中の記憶は他のものと差し替えられます。
再び使用したい場合は、このカードを見せることで再びダッチワイフモードを呼び出すことが出来ます。
弊社の技術に関してのお問い合わせにはお答えできませんのでご容赦ください。
アダルトサンタカンパニーより

表のカードよりもさらにぶっ飛んだ内容に、俺はぽかんと口を開ける。
つまり美雪ちゃんをダッチワイフ同然に扱うことが出来るということなのだろうか?
慌てて床に転がったままの美雪ちゃんをみやれば、相変わらず虚ろな表情のまま視線をさまよわせている。
薬か催眠術か、はたまた魔法か。
普通だったらこんなことなんて信じずに黙って救急車を呼ぶところだが、アルコールで霞んだ頭はこの事実をすんなりと受け入れてしまった。
やはりこれは魔法に違いない。だって、『隣に住むあの子をダッチワイフにしてやれたら』っていう願望を俺はひそかに抱いていたのだから。
魔法じゃなかったら誰がどうやってこれを知りえるというのだろう。

ぼんやりと呆けている美雪ちゃんを抱き上げて靴下から引き出してやると、スラリと伸びた足を覆うニーソックスとミニスカートが目に入る。
無防備にさらされたミニスカートからは、ピンクと白のフリルに彩られたショーツが堂々と顔をのぞかせている。
普段ならばすぐに隠すのだろうが、今の美雪ちゃんはそれにさえ気づくことが出来ずにいる。
ベッドにトスンと降ろせば、その衝撃で豊かな胸がふるふると大きく揺れた。
手始めに服の胸元の切り込みに手を這わせ、胸を直接もみしだいてやる。
服の構造のせいだろう、ブラジャーをつけていない大きな胸が圧倒的な柔らかさをもって俺の手を包んだ。
やわやわと全体をもみあげながら、指は乳首の周りをゆっくりと刺激していく。

「ん…はぁう…」

突如、甘い吐息が彼女から漏れる。美雪ちゃんは相変わらずぼんやりとしたまま、しかし頬を少しだけ赤らめている。
これが高性能ダッチワイフというやつか。
わざと焦らすように何度も乳首周辺に刺激を与えるだけで、あっという間に双丘の先端は立ち上がってしまった。
服の上からもその形ははっきり分かるほど、彼女の胸は快感を告げていた。
服越しにそのぷっくりとした先端を引っ掻いてやるだけで、彼女はますます甘い声をあげた。

「あふ、ん!ふあぁぁぁ!!」

ひくひくと胸を震わせながら、美雪ちゃんは可愛い声でよがる。
まさか自分がこうして隣人に弄ばれているなんて、今の美雪ちゃんには知る由がない。
胸元の切り込みに力を込めて破けば、ぷるんと勢いよく胸が飛び出した。
むき出しになった桜色の乳首を軽く噛みながらショーツに手を這わせば、すでにそこはぐしょぐしょに濡れている。
ショーツ越しからも、膨らんだ秘芯の感触がよく分かるくらいだ。
その膨らみをくにくにと押せば、美雪ちゃんは切羽詰まったような嬌声をあげる。

「ん!ふぁ!ああん!!!」

つぅっと涎を垂らしながら、美雪ちゃんはねだるように甘い声をあげた。
愛液を潤滑油に指を差しいれながら秘芯と同時に刺激するだけで、彼女はぼんやりとした表情のままぎゅうぎゅうと締め付けてくる。
その反応が面白く、俺はその膨らみをぐにぐにと徐々に力を込めて押してやる。
既に三本ほど入った指で奥をかき乱しながら、俺は秘芯をきゅうと摘まんだ。

「あ!あ!あぁ!んあああああああああ!!!!」

呆気ないくらい簡単に、それは彼女の官能を高めてしまった。
身体は相変わらずぴくりとも動かすことはなく、美雪ちゃんは絶頂を告げたのだ。
快感のせいだろうか、彼女の曇った目から涙が一筋零れ落ちた。
嬌声に一歩後れ、秘所からぷしゃっと愛液が漏れる。
果てても美雪ちゃんの表情は変わらないままだが、しかしその顔にはどこか恍惚が浮かんでいる。

しかしまだ本番はすんでいない。お楽しみはこれからなのだ。
既に俺の下半身は痛いくらいに張っている。
こんな素敵なプレゼントをくれたサンタさんに感謝しつつ、俺は彼女の身体を楽しむのだった。


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