作:モンジ
「さあ、普段なら競売の方に移る時間でございますが、本日はいつもと趣向を変えまして、用意しましたのがこのイベント!
名づけて官能耐久レース!」」
どこにあるとも知れない秘密の遊戯場。
金と権力を持て余した、悪趣味な人間が集うこの場所で一際大きな歓声が上がった。
「「ルールは簡単!1〜5番のランナーの内、誰が一番長く走っていられるか、皆様に賭けて頂きます!
賭けは一口1億から。競売の方はレースの後に行わせていただきます。
それでは皆様、奮ってご参加ください!」」
薄暗い廊下の奥。
そこに、控え室と銘打たれた部屋があった。
その部屋の中には、人が入れるくらいの透明な筒が5つ。
そのいずれにも、人・・・それも美しく可愛らしい少女達、が入れられていた。
その瓶詰め少女達の一人にミサがいた。
短く切った黒髪に、健康的で瑞々しい肌、小振りだが形の良いその胸はTシャツの上からでもその形を見て取ることができる。
太ももの途中までしかないミニスカートからは健康的で引き締まった足が伸びている。
つぶらで大きな瞳やその引き締まった身体つきから、なんとなしに小鹿を連想させた。
年は17〜18才であろう。
だが、その顔には、年齢に相応しくないどこか思い詰めた表情が浮かんでいた。
(このレースに勝てば自由が手に入る・・・あの人から逃れられる!)
彼女の両親は莫大な借金を抱え、金の代わりとして、自分達の娘を売った。
売られた先は、大層な金持ちであり、そこで様々な雑務をやらされた。
昼の仕事はもちろん、夜の仕事も・・・
そんな日々に耐えられず、なんでもするからと言って買い主に自由を願うと、今回のレースに出ろ、そう告げられた。
そして今、彼女は2と書かれたTシャツと、ミニスカートを履いて、透明な筒の中に入れられている。
彼女の筒以外にも同じような格好をした少女が入れられていた。
それぞれのTシャツ書かれている数字は1〜5まである。
自分と同じような境遇の、レース参加者だろう、とミサは考えていた。
唐突に部屋のドアが開き、スーツを着た男が数人、控え室の中に入ってきた。
男達は筒の下にある装置に手を伸ばし、そのスイッチを入れていった。
装置が作動すると、筒の中に白い煙が充満し、ミサはそこで意識を失った。
「「さ〜て皆様!お待たせをいたしました!!
ただ今からレースを始めようと思います!!」」
スピーカーからのその声で、ミサは目を覚ました。
「ここは・・・」
ミサはそう呟きながら、辺りを見回す。
目の前の壁には大きく2と書かれており、左右は透明な板で区切られていた。
両隣の少女も目を覚まし、辺りを見回している。
さっきの部屋にいた子達だ。
ふと、秘部に違和感を感じた。
スカートをめくって確認する訳にもいかないので、そっと手を伸ばして何があるのか確かめる。
パンツの上から触ってみると、何だか硬い物の感触がした。
さっき寝ている間に挿入されたのだろうか・・・
そう考えると、ミサは羞恥心で顔を真っ赤にした。
「「さて、ランナーも全員、目を覚ましたようですしスタートの合図といきましょう!!」」
その言葉を聞き、恥ずかしがってる場合じゃないとミサは覚悟を決め、顔を上げて走り出す構えをした。
しかしその顔はまだ赤く、目の端には涙も溜まっていた。
「「それでは参ります。3・・・・2・・・・1・・・・・・・・・スタート!!」」
その声と同時に、5人の少女達は一斉に走り出すかと思われた。
地を蹴り、脚を動かし、必死にゴールを目指して、荒々しく息を吐きながら・・・
しかし、聞こえてきたのは悩ましい吐息だけであった。
少女達全員が、手で秘所を押さえ、悩ましげに体を捻じり、何かに耐えるように顔を歪めていた。
(なに?・・・・これ・・・・股で・・・何かが動いてる・・・うぅ・・・!)
「「さあさあ!どうしたのですかランナーの皆さん?走らないとゴールできませんよ?」」
その声に、ミサは秘部への刺激に堪えながら、一歩足を前に出した。
「あうぅ!!・・・・ッ」
前に進もうと地面に足を着ける、すると地面からの小さな振動が体にやってくる。
普段なら気にも留めない小さな小さな振動。
だがそれが、秘所にまで達すると、凄まじい快楽となり彼女を襲った。
(足を動かすと余計に入っているやつが振動する!)
「こん・・・なんじゃ・・・走れ・・・ない・・・ッくぅ!・・・」
挿入された物を、取り外そうと股に手をやる。
(パンツを脱ぐ事になる・・・けど、今はまともに走ることが大切だ!)
覚悟を決めてパンツを下ろそうとするミサ。
しかし
「「ああ、ランナーの皆さん。股に挿入された器具は取ったら失格ですよ」」
絶望的とも言える言葉がスピーカーから流れてきた。
「「それとオーガニズム・・・絶頂ですね。それを迎えても失格です。
要するに股に何かを入れたまま、気持ちよさを感じ続けたままでイクことなく、ゴールを目指してください。
時間制限もあるので、急がないと全員失格ですよ?」」
その声を聞き、少女達は内股になりながらも進み始めた。
唇を噛みしめ、シャツの裾を皺くちゃになるくらい握り、必死に欲情をごまかしながら。
少しづつ、少しづつ、足を震わせ、いやらしい液を垂らしながら・・・
「「さて、ここで観客席の皆様に、ランナー達の置かれている状況をお教えしましょう。
彼女達は、秘部に特殊な器具を挿入されております。
特殊と言っても原理は遠隔操作のバイブと変わりません。
しかし、私どもが開発した物は通常のバイブの倍近い快楽を与えられます。
その効果の程は最大振動の場合、10秒と待たずに昇天させられるほどです。
今はまだ最弱振動の状態ですがね、それでも立っているのがやっとの状態のはずです。
おや?ご覧下さい。早速最初の脱落者が、あれは・・・4番ですね。
では4番の痴態をメインスクリーンでご賞味ください」」
この会場で一番大きなスクリーンに、4番の少女が映し出された。
肩まで伸びた漆黒の髪が印象的で、旧家のお嬢様といった清楚な感じの少女である。
年はミサと同じくらいであろう。
薄いTシャツとミニのスカートよりも、着物を着たほうが似合いそうだ。
そんな彼女が今、大勢の人間に痴態を晒していた。
欲情に勝てなくなった彼女は、その場にしゃがみこみ、ゆっくりと股の敏感な部分に手を伸ばす。
「・・・うぅっん・・・くぅ・・・!」
スピーカーからいやらしい声が流れてくる。
Tシャツを捲くり、片方の胸を衆目に晒す。
最初はそうっと、だが徐々に激しく、その指は動いてゆく。
片手は自らの胸を揉み、もう片方はパンツの上から秘所を刺激している。
「・・・もう・・・だめ・・・!」
息を荒くしながら彼女は言うと、おもむろにパンツを脱ぎ、最もデリケートな部分を晒した。
いやらしい液がじわじわと染み出してゆく。
「「ふむ・・・もう少し、この情景を眺めていたいものですが、レースを疎かにする訳にもいきません。
残念ですが、彼女には退場していただきましょう。
それでは4番の器具の振動を最大にいたします。
ボリュームマックス!!」」
その瞬間、少女の秘所に凄まじい振動が押し寄せた。
あまりの快楽に声を出すこともできず、体を仰け反らせ、大きく口を開き、目を見開く。
その格好のまま、声も出さず、彼女は絶頂に達した。
大きく仰け反ったまま、ピクリとも動かなくなった彼女。
その体に不思議な変化が起きた。
足先が、灰色に変わっていったのだ。
足だけではない。
指先も、つんと立ったその胸の尖端も、徐々に色を失い、灰色へと染まっていく。
胸が、腰が、首筋が、どんどんと色を失ってゆく。
数秒と経たずに、彼女の全てが灰色へと染め上げられた。
灰色の正体は、石・・・
そこらに転がっている、硬い石ころ。
彼女の体は、そんな石へと変わってしまった。
髪の毛の一本一本、足先から頭の天辺まで、ひんやりと冷たく、硬い感触。
大きく開かれた目は何も写さずただ虚ろに虚空を見上げ
大きく開いた口から吐息が漏れることは無く
立て膝を突き、デリケートな部分に指をやって
顕わになった乳房を掴んだまま大きく体を仰け反らせて
顔を上げ、放心したような表情で
彼女は石の像へとその身を堕した。
やがて、黒服の男達が現われ、石となった少女を透明なガラスの筒に納め、蓋をした。
そして、ガラスの筒ごとその石像を荷台のせ、何処かへと運び去った。
まるで何かの商品を扱うように・・・
その頃、ミサは秘所への刺激に耐えながら必死に進んでいた
今の彼女は汗をびっしょりと掻いており、Tシャツが肌に張り付いていた。
シャツが透け、肌の色やピンク色の乳首やらが、ほんのりと見て取れる。
すらりとしたその脚には、淫らな液が伝って流れていた。
(息遣いが少なくなった・・・)
ふと、そんなことに気が付いた。
辺りを見回してみると、4の少女が居なくなっている。
そして今、ミサの後方にいた3の少女が、へたりこんだ。
赤みがかった茶髪のツインテール。
小さい体に、未発達の胸。
とても幼い、小学生くらの印象があった。
そんな彼女が股に手をやったまま、うつ伏せに倒れ、そのまま自慰行為を始めた。
とてもいやらしい・・・淫靡な表情を浮かべて
「他人を・・・気にしてらんない!」
小さく、自分に言い聞かせるようにミサは呟いた。
そして、また拷問のような行進を続ける。
いっそ快楽に身を沈めればどれだけ楽か・・・
へたり込んで3の少女のように自慰ができれば、どれだけ気持ちいいだろうか・・・
しかしミサは耐えるしかなかった。
全ては自由のため
醜悪な、あの買い主から逃れるために・・・
またしばらく、透明な通路を進んでゆく少女達。
その顔には、そろそろ疲労の影が見え始めてきた。
そして、同じ地点で、残った全員が立ち止まった。
通路いっぱいに穴が開いている。
直径は1メートルと数十センチほど・・・
跨いで行くには少し大きい穴だ。
跨いで行けないとしたら、ジャンプで行くしかない。
しかし・・・
「・・・こんな状態で・・・飛べるはずないじゃない!」
誰かが泣きそうになりながら叫んだ。
その場にいた全員が、そのことを分かっていた。
そして、口に出したくないことでもあった。
断続的に秘部に刺激が加えられ、足に力が入らない。
大股で歩くことさえ難しい状態で、ジャンプなどできるのか・・・
よしんば向こうへ飛んだとしても、着地の衝撃で自分がどうなるか分からない。
歩いた衝撃でも悶え苦しんでいるのだ。
着地の衝撃はそれの比ではないはず・・・
しばらく少女達が立ち止まっていると、再びスピーカーから声が聞こえた。
「「ほらほら、どうしたのですか?早く進んでください。
制限時間が来ちゃいますよ?
簡単に行けるでしょう?こんな穴くらい。
あと、有り得ないとは思いますが、ギブアップは無しですから。
進み続けるか、もしくは失格になるかのどちらかですよ。
さあ、早く進んでください。
お金持ちのお客様が、退屈なさるでしょう?」」
まるで人を馬鹿にしたような口調と言葉。
その言葉の端々が、彼女達を苛立たせた。
「いいわよ!!進んでやるわよ!!行けばいいんでしょう?行けば!!」
ミサだった。
お金持ちと言われ、買い主を思い浮かべてしまった。
あの醜悪な男も、このレースを見ている!
そして自分が苦しんでいるのを眺めて悦んでいるのだ!
そう考えると、悔しさや怒り、理不尽さを感じてしまい自分を抑えられなくなった。
怒りで秘部の振動も気にならず、肉情もどこかへ吹き飛ぶ。
二〜三歩後ろへ下がり、助走を取った。
足に力を込め、一気に駆け出す。
(このまま走ってゴールしてやる!!)
地面を踏みしめ、右足で大地を蹴って一気に穴を跳び越した!
・・・・いや、飛び越そうとした。
ジャンプをしようとした、そのとき・・・
これまでに無い刺激が彼女の秘部を襲った。
怒りも、悔しさも、理性さえ吹っ飛びそうな快感。
体中の力が抜け、バランスを崩す。
そしてそのまま、穴の中へ落ちることになった。
何かを掴もうと手を伸ばす。
しかし、その手が何かを掴む事は無かった。
穴のそこには、何かの粘液が溜まっていた。
落ちてきた瞬間、ネチョっとした感触。
粘液のお陰で衝撃はまったく感じなかった。
しかし・・・
(う、動けない!!)
粘液溜まりは彼女の身長より深く、体をすっぽりと液の中にうずめてしまった。
助けを求めてどうにか上に手を伸ばす。
しかし液の粘度が高くそれ以上の行動が取れない。
(い、いや!誰か助けて!!誰か・・・お父さん!お母さん!)
声を出して必死に助けを求めようとする。
自分を売ったはずの両親。
愛想を尽かしたはずの母親
復讐しようと誓っていたはずの父親
自分をこんな目に合わせた張本人達であるはずの彼ら
なのに・・・そのはずなのに・・・彼らを、父を、母を、両親を求めている。
(お父さん・・・お母さん・・・助けて・・・)
懸命に助けを求める、しかし液に阻まれ声が出せない。
やがて、あの刺激が彼女を襲いだした。
秘部から、愛液が染み出始める。
ミサはもう、悦楽にその身を捧げようとした。
(弄びたい・・・手を使ってアソコを弄びたい!めちゃくちゃにして!!もっと・・・もっと滅茶苦茶してぇぇぇぇ!!)
理性の箍が外れ、最早快楽を貪ろうとすることしか考えられない。
しかし指先一本動かすことが出来ず、ただただ与え続けられる官能を受け続ける事しか出来ない。
健康的に締まったその脚や、少々小振りの乳房。
大きくつぶらな瞳に、つつましく可愛らしい唇。
その全てにネバネバした粘液が纏わりつき、彼女の自由を一つ残らず奪い去ってゆく。
(まだ!・・・まだなの!!もっと、もっと気持良くしてぇ!!もっとぉ!!)
右手を上に伸ばし、助けを求めるような格好で、彼女は暗い液の底に落ちていった。
今にも泣き出しそうな、そんな表情のまま・・・
「「さて、終了いたしました、今回の耐久レース。いかがでしたでしょうか?
御覧の通り、一番長く走っていたのは5番のランナーでございました!
5番に賭けていた皆様。おめでとうございます!
残念ながら外れてしまいました皆様。真に残念です・・・次の機会にこの鬱憤をお晴らし下さいませ。
さて、それでは競売の方に移らせて頂きます。
本日の品は、今回のランナー達でございます。
存在しないゴールを目指して、無駄な労力を費やしたもの達・・・
石になった者から、粘液の中に落ち琥珀のようになった者。
イッタ瞬間に凍りついた者。他にも黄金化、蝋人形と選り取りみどり!
ではまず、うつ伏せのままマスをかき、絶頂に達した3番ランナー。 凍結ツインテール幼女から参ります!!
まずは10億から・・・
それでは競売スタート!!」」
どこにあるとも知れない秘密の遊戯場。
金と権力を持て余した、悪趣味な人間が集うこの場所で再び大きな歓声が上がった・・・