Magic Girl Luna 第6話「光と闇が交わる時」

作:Rui


ルナの闇への覚醒から2日
海山市の中心で、彼女は不満を募らせていた
そんなルナに声を掛けるリア
「ルナ、どうしたの?」
「リアお姉様。なんでこの街は私達以外に動いている人間が居ないんですか?つまらないです。」
ルナの不満に対し口を開くリア
「仕方無いわよ。貴女の覚醒の時の余波で全て固まってしまったんですから。」
「それって、私の力が強力って事ですか?」
リアの言葉に疑問に思うルナ
そのルナの言葉に頷くリア
それを見て横に居たシルヴィーが口を開く
「ルナ、この街で私達以外に動いている人間は残っているわ。」
「誰ですか?その人達は?」
シルヴィーの言葉にすぐさま反応するルナ
「アリス=ティセリアと蒼月青葉。けど気をつけてね、彼女達、強いから。」
「はい、解りました。それで、彼女達は何処に?」
こと嬉しそうに喋るルナ
ルナの疑問に対し口を開くリア
「ルナ、魔力を探しなさい。そうすれば自ずと見つかるわよ。」
リアの言葉に魔力探知を始めるルナ
それを見ながら口を開くシルヴィ・[「リア姉。彼女、あのままにするの?」
「シルヴィー、何言ってるのよ。…貴女まさか?」
リアのその言葉に口を開くシルヴィ・[「まさか。そんな事、しませんよ。」
シルヴィーがそう呟くとルナが口を開く
「リアお姉様。シルヴィーさん、見つけたよ。」
「そう。それじゃ、行きましょうか。」
リアのその言葉にその場から飛び立つ3人

銀色と化した高台の公園
そこには魔術法衣を展開したアリスの姿が有った
「…来たわね。」
アリスがそう呟くとアリスの目の前に降り立つルナ・シルヴィー・リア
「あら、貴女一人だけなの?」
そう言うと剣のデイベルストを持つルナ
そんなルナの言葉に口を開くアリス
「御託は良いわ。始めましょう、一対一で。」
そう言うと一気に魔力を解き放つアリス
「行くよ、レインハート。」
アリスがそう言うと同時に多数の光の球が現れる
「行って!」
アリスのその言葉にルナに向かう多数の光の砲弾
「リアお姉様、シルヴィーさん、手を出さないで下さいね。」
そう言うと多数の砲弾を弾くルナ
その直後目の前に現れるアリス
レインハートによる打撃をデイベルストで受けるルナ
「無謀者か?杖で殴りに来るなんて。」
「構わない!」
そう言うとデイベルストごとルナを弾くアリス
「くっ!デイベルスト!!!」
―OK。Dark Slash―
デイベルストの言葉に剣を振るうルナ
それと同時に漆黒の衝撃波がアリスに向かう
それを見て口を開くアリス
「レインハート!」
―Magic Shierd―
レインハートの言葉と共に展開したシールドに阻まれる黒の衝撃波
「(蒼月さん、早く!)」
心の中でそう呟くアリス

ルナの異空間

そこには石や宝石、金属などに変化した女性の象が沢山置いてあった
その中から一つの像を探す銀色の鎧を纏った女性
ふと、一つの銀像を見つけると近づき口を開く
「解呪。」
そう言うと人としての肌を取り戻す少女
「香坂奏さんね。お友達を助けたいとは、思わない?」
女性に問われ悩んだ末口を開く奏
「助けたい。ルナを。今のルナは、前のルナじゃないから。」
奏の言葉を聞き、口を開く蒼月
「それならば戦う決意は有る?」
蒼月の言葉に力強く頷く奏
それを見て再度口を開く蒼月
「それならば、貴女にこれを渡すわ。」
そう言って取り出したのは、白く輝く宝玉だった
「これは?」
疑問に思う奏
「まだ名前が無いの。けど、貴女の想いに応じてくれる。そんな魔術法具よ。」
蒼月の説明を聞き宝玉を両手で握る奏
「(ルナを助けたい。元のルナに戻って欲しい。その為の力が欲しい。答えて、お願い!)」
奏が強く思った瞬間
光に包まれ、光が収まった時には魔術法衣を身に纏い、右手には杖を手にする奏の姿が有った
自身の姿を見て驚く奏
それを見て口を開く蒼月
「それが力よ。それじゃ、行きましょうか。」
そう言うと剣を抜き、振るうと空間に切れ目が発生する
その切れ目に飛び込む蒼月と奏

再び高台の公園

ルナの猛攻に対し防戦を強いられるアリス
「逃がさない。石の槍(ペトロランス)!!!」
ルナの言葉と同時に地面から槍が現れる
その槍を避けるアリス
「くっ!しぶといわね!」
避けるアリスに苛立つルナ
「デイベルスト、モードセイバー!」
―Saver Mode―
ルナの声に杖から剣へと変わるデイベルスト
その直後銀の閃光がルナとアリスの間を走る
「くっ、誰だ!アタシの邪魔をするのわ!!!」
ルナの言葉に姿を現す銀色の鎧を纏った蒼月と、
白き魔術法衣を纏った奏
「奏。…そう、貴女が奪ったのね、レイピア!!!」
そう言うと同時に蒼月に斬りかかるルナ
それを見て一言だけ口を開く奏
「ソード。」
そう呟くと奏の右手に白き剣が握られる
そのままルナの斬撃を防ぐ奏
「奏、邪魔をしないで!」
「嫌よ!私は、以前の優しいルナが好きなの!」
奏の言葉を聞き、再度口を開くルナ
「五月蝿い!私の邪魔をするなら、また固めて私のコレクションに加えるだけよ!!!」
そう叫ぶと奏を弾き飛ばすルナ
「デイベルスト、魔力装填!」
―Magic Load―
電子音声と共に剣に漆黒の気が纏われる
―Dark Slash―
その声と共に剣を振るうと、漆黒の衝撃波が奏に向かう
「…走れ、白き衝撃よ。白牙天衝!!!」
そう叫ぶと白き衝撃破が漆黒の衝撃破が当たり相殺する
「必ず元に戻してあげる。」

続く

次回予告
対峙するかつての親友同士
衝突しあう光と闇
それは、彼女の中でも…
次回ACT7「絆・答え」

つづく


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