Silver Fairy Another Story〜Two Blood&Saint Knight〜 第1節「新たなる物語の始まり」

作:Rui


羽咲署

刑事課

そこに唯とルイ、それにフィーナ・羽純・仁科の姿があった
「それで仁科ちゃん、一体何の用なの?」
ふと口を開く唯
「この伝承を知っているか?」
そう言ってパンフレットを差し出す仁科
「深窓の姫君と騎士の物語?」
パンフレットを見て疑問に思う唯
「長野の奥地に伝わる伝承ですね。」
「たった一人の女性を愛した吸血鬼の物語の事ね。」
唯の疑問に答えるルイと羽純
「吸血鬼?」
「あくまで伝承ですよ、唯様。」
「…でも、ちょっと気になるわね。」
唯のふとした言葉に口を開く仁科
「そう思って、チケット取っておいたぞ。」
そう言って封筒を差し出す仁科
その封筒を手に取り中身を確認する唯
「…4人分。…私とルイにフィーナ。それと、羽純?」
「正解。」
唯の言葉に答える仁科
「ちょっと待って。私も行って良いの?」
ふと口を開く羽純
「安心しろ羽純。所長に許可は取ってある。」
仁科の言葉に黙り込む羽純
黙り込む羽純の肩をポンと叩く唯
「決まりだね、羽純。」
「…解りました。」
呆れながらも答える羽純

長野県

県内のとある駅

そこに唯・ルイ・フィーナ・羽純の姿があった
「羽純、誰か来るの?」
「えぇ、県警の方が迎えに来てくれるとの事です。」
「そっ。それまで私は駅の周りをぶらついているわ。来たら連絡頂戴。」
「唯様、お供します。」
ルイの言葉の後その場から去って行く唯とルイ
「…あ〜ゆ〜人なんですよ、唯姉は。」

駅前の土産物屋

お土産を物色する唯とそれに付き合うルイ
ふと側に置いてあった絵に惹かれるルイ
「…どうしたの?ルイ。」
「…あっ、いえ、この絵、なんだか不思議な感じがしたので。」
「…例の伝承に関する絵でしょ?若干だけど魔力を感じるし。」
「やはり唯様も。」
「えぇ。」
そんな事を話しているとふと後ろから声がする
「ねぇワタル。この絵、何か不思議じゃない?」
「はぁ?な〜に言ってんだよ。さっさと行くぞ、いちご。」
「あっ、待ってよワタル。」
そう言いながらその場から去って行くカップル
「…今の2人、人間じゃない。」
ふと呟く唯

駅前

「只今〜。県警は来た?」
「えぇ、それと一緒に行きたいと言うカップルが居たので一緒になりますけど、
良いですよね?」
半ば強制的に事を進める羽純
「異議無し。待たせちゃったから。」
そう言うと迎えの車に乗り込む唯にルイ、それに羽純
ふと車の中で何かに気付くが、何も言わずそのまま座る唯
そして車は駅を出発する

車中

現地へ向かうその中でふと口を開く唯
「ルイ、気付いた?」
「はい。一番後ろに2人組の事ですね。」
「正解。さっきの土産店で話をしていた2人よ。」
「…どうします?」
「何もしないわ。今はね。」
唯の言葉に不思議に思うルイ

伝承が残る地

車から降りる唯達
「へぇ、結構良い所じゃない。」
降りて直ぐ口を開く唯
「それでは自分はこれで。」
「あっ、ありがとうございます。」
羽純のお礼を聞くと車に乗り込み帰って行く県警の警官
「それじゃ、案内します。そちらのお2人も行く先は同じなら、一緒に案内しますよ。」
羽純がそう口を開く
「…それじゃあ、頼む。」
「では、行きましょう。」
そう言うと歩き始める羽純
それに付いて行く唯達

山中の道をひたすら歩く唯達
そんな中でも会話は弾む
「へ〜、それじゃあ貴女達も伝承を聞いて?」
「あぁ。ちょっと気になったもんでな。」
唯の言葉に答える男性
「へぇ〜。…そう言えば名前言ってなかったわね。私は水月唯。」
「俺は保志ワタル。」
「天宮いちごです。」
「そっ。こっちは先頭に立っているのが白井羽純。あれでも警官よ〜。
そんで次がフィーナ。一番後ろに居るのがRui。」
「一体どう言う集まりで?」
ふと疑問に思い口を開くワタル
「…別に。金持ちの道楽よ。」
唯の言葉に納得出来ないワタルと
納得するいちご
「所で、貴女達2人こそ、どう言う関係?感じる所人間とは思えないけど…。」
唯の言葉に微かに反応する2人
「フフッ、今の言葉は気にしないで。」
そうこう言っている内にキャンプ場へと着く一行

管理棟

「えっ?バンガローが空いて無い?」
疑問の声を出すワタル
「えぇ、今朝方にキャンセルの連絡が入った物ですから…。」
「そんな、キャンセルなんて…。」
疑問に思う声を出すいちご
「管理人さん、空いているバンガローはあるのかしら?」
ふと後ろから声を出す唯
「えぇ、一応は…。」
その言葉に札束を出す唯
「この2人にバンガローを用意して。」
「は、はい。」
そう言うとカウンターの奥に消える管理人

管理棟の外

「ありがとうございました。」
管理棟を出るなり感謝の言葉を出すいちご
「良いのよ。気にしないで。」
「は、はい。」
そう言うと去って行くいちご
「良いんですか?あんな事して。」
ふと口を挟むフィーナ
「気にしない。さ〜て私達のバンガローに行くわよ。」
そう言うとバンガローへと向かう唯
それに付いて行くフィーナ

その日の夜は、何事も無く過ぎて行った
そして翌日、唯達は伝承が伝わる場所へと足を向けた

続く

次回予告
伝承の場所へ足を向けた唯達
そしてそこで何かに遭遇する
次回第2節「伝承の伝わる場へ」

つづく


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