Silver Fairy Another Story〜Two Blood&Saint Knight〜 第5節「避けられぬ戦い〜ワタル対いちご〜」

作:Rui


「聖神、だと?フフッ、冗談が美味いわね。貴女は。」
「冗談?この気質を感じても、そう言えるかしら?」
そう言うと周りに被害が起きない程度に気を解放するクリス
その気に驚き、硬直するメディア
「解ったみたいね、メディア。…取り合えずは、彼ね。」
そう言うと一気にワタルとの間を詰めるクリス
咄嗟に反応するワタル
カキーン
独特の金属音が響いたその瞬間
ワタルを白い光が貫いていた
「Sブラッドである彼程度なら、このぐらいで充分よ。」
そう言うとワタルから身を引くクリス
右手には槍
左手には剣を持っていた
左手に持っていた剣を仕舞うと槍を両手で持ち構えるクリス
その身は銀の鎧に包まれていた
「来なさい、真祖メディア。」
「…面白い。エターナルブラッドの力、特と見せてあげるわ。」
そう言うと紅い剣を手に持ち構えるメディア
「…行くよ。」
そう言うとメディアに向かって突っ込むクリス
それを受け流すメディア
そのまま回転すると独特の金属音が響く
「中々やるわね、メディア。」
「…私を舐めていないか?」
そう言うとクリスを槍ごと弾くメディア
その直後無数の刃がクリスに突き刺さる
「くっ!!!」
苦い声を出すクリス
地面に落ちる槍
「フフッ、良い様ね。」
そう言いながらクリスに近づくメディア
ふと銀の鎧が消える
「死になさい、クリス。」
そう言うと心臓に剣を突き刺すメディア
その拍子に吐血するクリス
「フフッ、これで私の邪魔をする奴が1人減った。」
そう言うと倒れているワタルを見るメディア
「…彼はまだ使い道があるわね。」
そう言ってワタルの方に歩くメディア
その瞬間銃弾がメディアの頬を霞める
銃弾の飛んで来た方向を見るメディア
そこに居たのは…
「なっ、確かに心臓を貫いた筈。なのに、なんで生きていると言うの?」
「私は不老不死の身よ。心臓を貫かれ様が、死ねないのよ。」
そこに居たのは、クリスだった
「真祖メディア、貴女に問うわ。ブラッドとしては最高のエターナルブラッドである貴女が、何を求めているの?」
そう言いながら剣を向けるクリス
「神々の黄昏(ラグナロク)よ。貴女も知っているでしょう?クリス。」
「…誰にも避けられない、破滅。そんな力を求ようとしているの?」
「えぇそうよ!そうすれば神々供を倒す事が出来るわ!」
その言葉に剣を下げるクリス
「…愚かな。ならば私がすべき事は、1つよ。」
そう言うと銀の鎧を纏うクリス
「私は、貴女を討つ。」
「…面白い。不老不死と言われた聖神、討ってみせる。」
そう言うと2人共構える
「…行くわよ、メディア。」
そう言うと突っ込むクリス
それを受け止めるメディア
その瞬間メディアの視界から姿を消すクリス
「なっ!」
驚くメディア
「後ろよ。」
その言葉に振り返るメディア
「遅い!シルバードストライク!」
そう言うとメディアを銀の光が貫く
「なっ。」
呆然とするメディア
その瞬間に槍を仕舞い剣を手に取り収め銃を構えるクリス
「真祖メディア。最後に何か言う事はあるか?」
「…フフッ、いつか、いつか必ず、貴女を、倒す。」
その言葉の後、銃独特の音が、空洞に鳴り響いた

洋館

ロビーで唯を待つルイ
ふと扉の向こうに人影が見える
「唯様?」
そう呟くルイ
その人影は紛れも無く唯だった
「ルイ、いちごは?」
「シーレア様の隣りの部屋で、寝ています。」
「…そう。ルイ、彼にアスケス(忘却の眠り)を掛けたわ。…意味、解るわね?」
唯の言葉に頷くルイ

30分後

2人の姿はキャンプ場にあった
2人の様子を遠くから見る唯とルイ
「これで良かったのですか?」
「良かったの。あの2人に、ここで起きた事を覚えておいて欲しくないから。」
そう言うと少し哀しげな表情をする唯
「ルイ、シーレアの元に戻るわよ。」
「…はい。」

洋館

シーレアの部屋

シーレアの部屋に集まったシーレア・ルシナ・唯・ルイ・フィーナ・羽純・レイン
そんな中で口を開くシーレア
「真祖メディアを倒したそうですね。」
「えぇ。私の手で。」
「感謝するわ。ありがとう。」
その言葉の後、口を開く唯
「…シーレア・ルシナ、一体いつまで化かし合いをするつもりなのかしら?」
唯の言葉に驚く一同
そんな中冷静なシーレアと剣を構えるルシナ
ルシナの方を向き口を開く唯
「もう演技はしなくて良いのよ、真祖の姫君シーレア。」
その一言に驚くルイ・フィーナ・羽純・レイン
「全く、いくら外界から守る為とは言え、入れ替わるなんて…。」
呆れて口調で喋る唯
「…いつから気付いていたの?」
そう言いながら剣を仕舞うルシナ
「ここに来て貴女達を見て直ぐにね。」
「…成る程。ルシナ、もう良いわよ。」
そう言うと同時に服を脱ぐシーレアとルシナ
それぞれドレスと戦闘服になる
「確かに、私こそが真祖の姫君シーレア様を守る者、ルシナだ。」
「そっ。まぁこんな事になった理由は聞かないであげる。
それに、私はその理由が解っているから。それじゃ、元気でね、シーレア・ルシナ。」
そう言うと部屋から出て行く唯
それに続くルイ・フィーナ・羽純
「…レイン、貴女は?」
「私は、ここに残る。残って、貴女達と過ごす。」
「…そぅ、ありがとう。」

洋館の外

「唯様、1つ聞いてもよろしいでしょうか?」
「良いわよ。」
「先程の理由。それは一体?」
ルイの言葉に空を見上げる唯
「一種の呪いよ。その呪いを掛けた者が死んだから解呪された。それだけ。」
「まさか掛けた者とは…。」
途中まで言いかけてルイの口に「シッ」と言いながら指を当てる唯
「さ〜て、帰るわよ。」

エピローグ

バイト先のパン屋で仕事に励むワタル
「ありがとうございます。」
笑顔でお客さんを見送るワタル
ふと入れ違いに1人の女性が入って来る
「いらっしゃいませ。」
ワタルの言葉に微笑む女性
そのままお盆を手に取り店内を見て回る女性
「…(何処かで見た事がある、気がする。)」
その後会計を済まし店の外へ出る女性

店外

袋を持つ女性に近づくメイド服を着た女性
「どうでした?彼は?」
「不思議そうな目で私を見ていたわ。ルイ、彼女の方は?」
「同じです。ただ、私の服装も入っていると思います。」
「そりゃそうでしょうね。」
そう言うと空を見上げる女性
「唯様、これからどう致しますか?」
「羽咲に帰るわ、何かが起きようとしているから。」
「はい。」

終わり


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