続・固め七不思議シリーズ:第5話「美しさは、罪?」

作:Rui


続・学園固め七不思議

第5話「美しさは、罪?」





とある女子高の美術室

とあるクラスが授業を受けていた

「は〜い、今日これまで。来週はデッサンの授業するから準備忘れないでね。」
元気な声を出して生徒に忘れ物防止を促す美術教師
名は「黒月聖(こくづき ひじり)」
「おっと、更科。放課後部活終わったらここに来てね。」
「あっ、はい。解りました。」
黒月の言葉に元気良く返事をする更科と呼ばれた女子生徒

放課後

部活が終わり美術室へと急ぐ更科
美術室迄来るとノックをする更科
「黒月先生。更科です。」
「入って良いわよ〜。」
黒月からの返答にドアを開け美術室に入る更科

美術室

ドアを閉め部屋の中を見渡す更科
「あれ?黒月先生、何処、ですか?」
更科が疑問の声を出すと奥から紙袋をぶら下げ姿を現す黒月
「黒月先生、またですか?」
そう言って呆れる更科
更科が呆れる理由
それは黒月の趣味にあった

黒月は一ヶ月に一度のペースで更科を呼び、コスプレをしてもらい、
その様子を絵に書く趣味が有った

「それで、今度は何ですか?」
呆れながらも質問する更科
「フフフ、見て驚かないでね。じゃーん!!!」
そう言って袋から取り出したのは…
「…何ですか?これ?」
「知らないの?ビキニアーマーって奴。ほら、さっさと着替えて来る。」
呆れながらも黒月に急かされ紙袋を持って準備室に入って行く更科
5分程して着替えから戻って来る更科
「わ〜おう。似合ってるじゃん。」
「先生。恥ずかしいよ。さっさと終わらせて。」
「OK。それじゃこの剣と盾持って台座に上がって。」
剣と盾を受け取り台座に上る更科
「そしたら、両方共床につけて、左手で盾。右手で剣。…うん、そんな感じ。」
「顔の向きと、表情は、ど、どうしますか?」
緊張気味に口を開く更科
「え〜と、こっちから見て左向く感じ。あっ、体全体ね。……そうそう。それで動かないでね。」
そう言うと絵を書き始める黒月
しばらくすると身体に異変を感じる更科
「(あれ?何だろう?)」
そう思い口を開く更科
だが、口は動かず表情はりりしいまま。顔の向きもそのままである
「(えっ?嘘。動かない。それに、声も出せない。)」
「やっと気付いたみたいね。私は人を絵に描くと、その人の動きを止める力を持っているの。言ってみれば、時間凍結?」
黒月の言葉に一層混乱する更科
「でも大丈夫よ。そのまま飾らないから。これを使って綺麗な銀色の像にしてあげるから。」
妖しい笑いをすると何処からか何かの液体が入った注射器を取り出す黒月
「(嫌!先生、何する気なの!)」
心の中で必死に叫ぶが、その叫びは届かない
「大丈夫。苦痛なんてないわ。むしろ有るのは快楽だけ。」
そう言うと首筋に注射器を刺し込み、中の液体を注入する黒月
全ての注入が終わり注射器を貫くと更科から離れる黒月
「さぁ、新たな美の誕生よ。」
黒月の言葉と共に徐々に銀色の部分が現れる
「(…あれ?痛くない。本当に気持ち良い。あぁ、良いかもしれない。)」
そんな快楽の中で剣を携え、鎧姿に凛々しい表情のまま、更級は銀色の彫像と化した

翌日の昼休み

「ねぇ、聞いた?3組の更科さん突然転校ですって。」
「なんでもお父様のお仕事の都合みたいよ。」

そんな噂話をしながら美術準備室で煙草を吸う黒月
「さ〜て、次は誰にしようかしら?」
そう言いながら妖しく微笑む黒月の後ろには10体程の、銀色の彫像が並んでいた

FIN


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