彫刻家

作:サコ


 彫刻を作ってはや十年。今日も制作活動にあけくれる。新しく捕獲し
てきた素材に光線を浴びせる。
 本日は、クラブ活動の最中にかっさらってきた美来と言う中学生。陸
上部に付属している彼女はスタイルが良く、ブルマから覗かせる太股は
美しかった。  
 胸もそれなりにある。両手を鎖に繋ぎバンザイさせた形で吊す。俺は
じわじわと楽しむ派だ。恐怖で泣き叫ぶ表情を見るのが好きだ。
 美来は涙を流し首を振る。

 赤い光線が足を撃つ。太股から下へと撃たれる光線により、皮膚が変
かしていく。逃れるように動かしているが、しまいに鈍くなり止まる。
 靴下へとさしかかると、ボロボロと崩れていった。靴も砕け散り、素
足があらわる。しかし、すぐに石化してしまった。
 今度は上へと向かい胸を撃つ。白い上着が灰色に染まりボロボロと崩
れ落ちた。
「いや!」
 ピンク色をしたブラが現れる。光線の角度を調節し左胸を集中させる
と、ブラが灰色になり崩れ落ちた。防ぐものがなくなり生身の肌へ直接
当たる。
 石化していく。この光線には、皮膚を刺激させる効果があるので、小
さな乳首が立った状態のまま固めることが出来る。
「助けて!」
 スイッチを押すと光線銃を増やす。六つの照準を上半身へと集中する
ように、操作すると、発射させた。
「やめてーー!」
 四方からの光線により、体操服は崩れていく。背中、袖。なくなった
ところは皮膚が石化になった。繋がれている腕も灰色へと変っていった。
残るは顔とブルマに守られた部分。
「少しだけ遊んであげよう」
 機械の白い手が、ブルマ越しに割れ目を擦る。器用に指でいじくり回
す。
「あっ、だめ!」
 シミがブルマに広がった。
「汚いから、取り払いましょう」
 六つの銃口が最後の砦へと向けられる。
 一斉に赤い光線が撃たれた。
 灰色へと変色していくブルマ。亀裂が入り砕け散った。
 薄ピンクのパンティが現れる。濡れてべっとりと皮膚に張り付き、うっ
すらと透けている。
「これ以上は嫌! お願い助けてよ」
 彼女の声は震えていた。
 これも、作品制作のため、彼女には悪いけど、犠牲になってもらう。
 光線発射。
 灰色へと変ったパンティは砕けることなく、原形を止どめていた。濡
れていることにより、張り付いたのだろうと推測できる。
仕方がないので、軽く衝撃を与えてやった。
 ハンドによるデコピン。ピシッと中央に亀裂が入り、半分に割れて床
へと落ち砕けた。
 肌がさらされる。
 生え際なのか、少しだけ茂っていた。
 感じていたのか、割れ目から液体が流れている。
「作品名はこう名付けよう。お漏らし像で」
「いやーー!!」
 叫んだ表情のまま少女は固まった。漏らしてながらも、下半身を固め、
みごとに流れが現れている。
 以後、この作品は実にリアルに表現されていると言われ、有名になっ
た。


 モデルとなった美来の家族からは、批判を受けたので、金で解決しよ
うとしたが、無理だった。よって家族全員、固めてやった。
 姉がいたみたいなので、その子は妹同様、少しずつ固めていった。後
は母親、父親はさっさと固めて粉々に粉砕した。
 今の俺の部屋には姉の像が飾られている。観賞用として…。

 完


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