作:黄昏
博麗霊夢に負けて、壊した神社を建て直すことになった
私、比那名居
天子(ひななゐ てんし)は神社を直すふりをして自分の居場所を
増やすための第一歩のために博麗神社を倒壊しそしてそのついでと退屈しのぎで
地上でやっている遊びをした。
「まずは、神社を作り直す前に『要石』を作らないと・・・」
霊夢に頼まれ『要石』を打ち込んでくれと言われた
『要石』・・・地震を鎮めるための石・・・
「私が使ってるのもいいけど味気ないし・・・」
そういつものじゃ物足りない・・・どうせなら一から作るのもありかもしれない
「あれ?天子様じゃないですか、今日は確か博麗神社の建て直しの日では?」
そこにちょうど一人の天女がやってきた。
いつもの羽衣に白いワンピースでふわふわと移動してきた
そうだ・・・
「ちょっと、貴方に特別な仕事をしてほしいのだけど」
いきなりの事に天女は聞き返した
「特別な・・・仕事ですか?」
「そう、特別な・・・ね」
そう言うと天子は天女をつれて自分の部屋へとつれて行き茶を出した
「ま、ここは一杯」
「て、天子様!?、ここは私がお出しします!」
椅子から立ち上がろうとすると、天子がウィンクして言う
「ここは私の部屋で貴方はお客さん、だから気にしない」
そう言って茶をすすめる
「これから貴方には特別な仕事があるしね」
そう・・・特別な仕事がね・・・
・・・・
・・・
・・
・
少したった後、天女は強い眠気に襲われる
最近お酒と踊りはしてないはずなのに・・・
なんで?
眠気がある事に気づいた天子は
「ふふ・・・効いてきたみたいね」
不適に笑う天子、天女は意識がたもてなくなり
床についた
・・・・
・・・
・・
・
「ん・・・ここは?」
目を覚ましまわりを見ると
四方は壁に囲まれており
自分は両手を天井に両足は床に鎖でつながれていた
幸い服はそのまま
気がつくと天子様の姿が見えない
キョロキョロと周りを見ると
フッと目の前に現れた
「やっと、起きたみたいね・・・本当なら寝たままでよかったんだけど」
天子は緋想の剣を持って私の目の前に現れた
天子はおもむろに動けない天女に言う
「そういえば特別は仕事があるって言ったわね」
天子は天女の周りをゆっくりと回りながら
特別の仕事の事を言う
「実はね貴方に・・・『要石』になってもらおうと思うの」
いきなり『要石』になれと言われ
頭の中が?になった
「え・・・『要石』・・・ですか?」
天女が言い返すと
天子はそうとうなずき再び言う
「自分の『要石』は後少しだけしかないし、神社用に特別なのをと思ってね。」
そういいながら天子は天女の目の前まで行き
緋想の剣を構えながら
「緋想の剣は相手の気を抜き取るだけじゃなくてね・・・私が本気を出せば刺した相手を『要石』にする事もできるのよ」
事をようやく理解できたのか
天女は激しく抵抗をしだした
「そ、そんな!?・・・い、嫌です!お願いします、助けてください!」
抵抗し助けを言うも天子は冷ややかな目でこう言い出した
「貴女には私の為に犠牲になってもらうわ、私が博麗神社と縁を持てるようにね!!」
そう言うと天子は天女に緋想の剣を突き刺した
「あ・・・あああああ・・あう・・・」
天女が喘ぎを上げ天子が剣を引き抜くと
天女の目から光が消えじょじょに体から肌の色が消え
どんどんと白くなっていき最後には顔も白く変わり
天子は石になった天女にさわりなで始めた
すでに感触もひんやりとして心地よかった
これで『要石』の完成とニヤリと笑う
「ふふ、これで特別なのができた貴女の事忘れないわ・・・多分」
そして繋げてた鎖を外す壊さないように慎重に
後はみんなが気づかないように差し込むだけ
事は急いだほうがいいかなと考えた
・・・・
・・・
・・
・
翌日晴れた日の博麗神社で天子は天女達を指揮し天女達は言われた通りに行動をしている
神社の主博麗霊夢は天子を見張りつつ茶を飲んでいた
そしてポツリと天子は霊夢に
「そうそう、『要石』刺しといたからこれで地震は安全よ」
設計図を持ちながら霊夢のほうを向きウィンクをした
霊夢は煎餅をポリポリ食べながら
「そう・・・ならいいわ」
「ねぇ、なんか一人足りないと思うんだけど」
一人の天女が何か人数が足りないと思った
「そう?人数多いからねぇ・・・勘違いじゃないの?」
「そう・・・?そっかそうよね」
「そういえば、天子様がこの神社の床の下に『要石』刺したんですって」
天女達は神社修復作業をしながら会話を始めていた
天女達は珍しげにさっきの話を続けた
「そういえば、この床とかは天子様じきじきよね」
一人の天女がそう言い
「何でも「今回のは特別だから私自身がやる!」って事みたいよ」
もう一人の天女が言い
「へー」
もう一人がそう言う
天女が一人減った事は誰一人して気づいていない
その天女は特別な仕事をしている
そう特別な・・・