女体収集 第1話

作:ユージン


私は魔法使い。
今日は女体収集の日だ。街へ瞬間移動した。
人通りの多い駅前で待ち合わせをする振りをして、コレクションに相応しい女を探す。
いた、かわいい顔の女だ。20歳前後ってところだろう。
背は低いが、全身のスタイルがいい。黒い髪は肩にかかるぐらいの長さだ。
女はこれから自分の身に起こることも知らずに、私の前を通り過ぎていく。
ジーンズの上からでも良くわかる、丸みを帯びた形のいい桃尻がプリプリと揺れている。「止まれ」私は時間を止めた。
通りを歩く人達がピタッと動きを止める。
街からは全ての音が消えて、無人の街のようだ。

目当ての女は真直ぐ前を見て、歩いている姿勢で止まっている。
右足に体重をかけて、左足は持ち上がっている。形のいい桃尻は右に少し捩れている。
時間は止まっている。女に意識は無い。何をしても無抵抗だ。
私は女の尻を撫でながら、じっくりと品定めした。
薄地のシャツの上から胸を揉まれても、女に反応はない。真直ぐ前を見つめている。
「さて、裸を見せてもらおうか」
私は女の頭をつかんで念じた。
停止している人ゴミの中、女だけが動き始める。
女はシャツとジーンズを脱いだ。私の視線は全然気にしないで、ブラのホックをはずす。大きくはないがキレイな乳房を私の眼の前に突き出す。
触ってみると柔らかい。尖った乳首は少し朱色を帯びている。
女はクツと靴下を脱ぎ捨てた。その間に私は女の後ろに回った。
女は丸い桃尻を左右に揺らしながら、身に付けた最後の1枚をゆっくり下ろしている。
そして完全に裸になった。
服の上から想像した通り、キレイなヌードだ。
20歳前後は女にとって最も美しい年頃、ほとんどの女性は裸体を誰にも見せずに過ごしてしまう。
実に勿体無い。だから私はキレイな女体を収集するのだ。
私が両手を差し出すと、女は抱かれるように体を擦り寄せてくる。
そのまま女を抱きしめて近くのホテルへ瞬間移動した。
空き部屋のベッドに女を横たえて、頭に手を当てる。
「私とセックスしろ」
私は女の全身をゆっくり舐め回した。女は快楽の声を上げ始める。
挿入すると、とても気持ちがいい。柔らかいけど締りのいい名器だ。

合格だ。何もかもがいい。この女を私のコレクションにしよう。
セックスが終わると、私は女に命じてポーズを取らせた。
両腕を頭の高さでくの字に曲げて、顔は悶えるような悩ましい表情、キレイな乳房は乳首が尖っていて、丸みある桃尻の形が一番良くなるように両足を少し開かせる。
美しい。芸術品と言っていいほどに美しいヌードだ。
「ようし、そのまま動かないで」
私は女に向かって両手をかざしながら、強く念じた。
女の裸体がまばゆいばかりの光に包まれる。
光が消えた後、そこには悩ましいポーズの美しい黄金像が立っている。
私は女の肉体を金に変えたのだ。
黒髪や眉毛、陰毛までの一本一本が純金の細い線になっている。
キレイな乳房はピカピカでまるで鏡のようだ。私の顔が写っていて、真中に乳首らしき出っ張りが固く尖っている。
桃尻は柔らかそうな丸みを保ったまま硬い金属になっている。
コレクションに相応しい作品の完成だ。
私はゆっくりと部屋を一回りして、黄金色に輝く女の裸婦像を鑑賞した。
気に入った。当分は隠れ家の一番いい場所に、オブジェとして飾っておこう。
私は輝きを放っている女の背中に腕を回して、隠れ家へ瞬間移動した。

時間が動き出した駅前。通行人の一人である女が忽然と消えた。
私は周りにいた人達の記憶を少し操作してある。
だから、誰も女が消えたことには気づかない。
女自身も自分がさらわれた事には気づいていない。
時間が止まった瞬間、無意識のまま、私に操られて裸になり、肉体を金に変えられた。
動き出した時間の中、女だけは動かずに、いつまでも私の隠れ家で固まっている。
女の素性は持ち物を調べてわかっている。
「○○女子大2年 ミキ 収集場所△△駅前」
オールヌードの黄金像になった女は台座の上に飾った。そこには名札がついている。
私は抱きたい時だけ女を元の肉体に戻す。それ以外の時は純金のオブジェとして隠れ家に保存する。
女は永遠の美しさを手に入れた。
そして永遠に私を喜ばせるコレクションになった。

続く


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