少女+αだけの固め大会 前編

作:デュール


こんにちは、私の名前は『ハルカ』種族はハーピーです。
ちなみに歳は14歳。桃と水色の髪と羽根を持っています〜。
とまぁコピー&ペーストの自己紹介はこれまでとして
私は今、空の散歩に出かけています。
やっぱり空は気持ちいいです。
『ん?』
私が疑問符を浮かべながら見た先は路上で歩いている少年一人と少女7人です。
部活帰りでしょうか、でも少年一人と言うのは異様に圧倒的のような・・・
それまではよかったんですがその後ろにつけて来る生物が気になりました。
予想はしなくても分かります、そう、ルルティアです。
ついに若い男の子まで手を出すようになりましたか・・・・
と愚痴ってもしょうがないので、止めに入りました。
『何してるんですか』
『ん?ちょっとねぇ〜』
『何ですか?女の子を固め足りずついに男の子まで手を出すんですか』
『何言ってるの、私は男なんて主眼外ですよ』
かなり最低ですねこの人・・・・って人じゃないですが。
とりあえず様子を見ましょう、止めようとしても無駄みたいですし。
『萩風く〜ん、ここよってかない?』
どうやら少年の名前は萩風のようです、さっき喋った少女は妹のようですね。
にしても安直な名前ですね、多分親は戦艦マニアでしょうか
とりあえず話の続きを聞きます。
『もちろん、先輩のおごりでね!』
『え?僕のおごり?ん〜、できれば安いのがいいんだけど・・・』
『おっけい!さぁ〜ってと入りますか』
と入っていきました、二人以外は全員後輩のようです。
団体たちに集中している間にルルティアを見失いました。
まさかと思いますが・・・・・その嫌な予感を否定しつつ店の入りました。



・・・・・予感的中です、ルルティアは暴れています・・・・
女は固められ、男は蹴り倒されて気絶しています。
よく見ると萩風さんがいません・・・・っていつから見ず知らずの少年と知り合いのような口調になっているのでしょうか・・・・まぁ気にしないでおきましょう
とりあえず奥へと行きます。



見つけました、すでに7人の少女の1人が捕まえられてました。
黒のポニーテールの女の子です。
ルルティアはルルティアであくどいことを言ってました。
『さてと・・・・固める前にひとつ聞きたいんだけど』
『な・・・・・何よ!』
『他の子、どこにいるの?』
『せ・・・・・先輩は知らないよ!』
『野郎の方じゃないの、貴方の友達は?』
野郎だなんて、萩風さんかわいそうですよ・・・・
『早く言わないと、固まっちゃいますよ〜』
『知らないったら知らない!』
『そう・・・・・メイリンやっちゃってください』
ルルティアはそういうといつの間にかいた影のメイリンに命令を下しました。
メイリンはパチンと指を鳴らしました。
と突然ポニーテールの少女は台詞を言うまもなく一瞬にして石像に変わってしまいました。
『あれ〜ハルカも手伝いに来たの』
『そんなわけありません』
『ホントは固めたいんでしょ〜』
『違います!』
断固として違います、私はこんな悪趣味持ったハーピーとは同類にしたくはありません。
『な〜んだつまんないの〜』
『次行きますよ』
『はいはい〜』
と私を素通りして行きました。
もうこうなればとことんついていきます、止めが効かないですが・・・・・



フロントでしょうか、何か暴れている少女がいました。
紫のショートの少女です、少年と少女達と一緒にいた子です。
よく見ると彼女は触手で絡まっていました。
『引っかかった〜』
『あなたが仕掛けたんですか!』
と私がツッコミを入れたとたん、メイリンが何かつぶやいてます。
『・・・・・・』
『もう固めるの?』
『だって聞いても何も喋りませんし』
『それもそうね!』
・・・・どこからツッコンだらいいでしょうか、頭が痛くなりました。
メイリンがつぶやき終えると、触手が絡まった所から少しづつエメラルドになっていきます。
『あ・・・・あああぁぁぁぁぁぁ』
『きれいねぇ〜』
『や・・・・やめてください・・・・・場所教えますから』
『あら?それは好都合ね・・・・それでどこなの』
『・・・・・多分先輩の妹の学校だと思う・・・・もう言ったから離してよ!』
『ありがとう〜ごほうびにそのまま固まってくださいね〜』
最悪ですね・・・・とりあえず少女の体はエメラルドの侵食に包まれていきます。
『そ・・・・そんなぁ・・・離してよ〜』
『離すなんて一言も言ってませんよ』
『嫌だよ〜・・・うぅ・・・離し・・・・て・・・・』
少女は悲しい表情のままエメラルドへと変えていきました。



『にしてもハルカはなんでついてくるんですか、来ても何もあげませんよ』
『あげてもいりません』
『・・・次行ったほうがいいと思う』
『えぇ、それじゃあメイリンはここで待っててくださいね』
『・・・・わかりました』
『ルルティア・・・なんだかうれしそうね』
『え?だってあそこの小学校って私の知り合いいるもの』
『・・・・・・』
萩風さん達が固められていないことを祈っています。

つづく


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