とある国のお姫様・中篇〜友達作成中です、お待ちください〜

作:デュール


そんなこんなで4日後・・・
本当に100人集まってしまいました。

大理石と化した少年メイドが並べてある入り口廊下に眠らされていた10歳の少女達がいた。
「あれ?ここ何処?」
「ふえ〜ん・・・・お母さんどこぉ・・・?」
「えぇ・・・ちょっと、公園に遅れちゃうじゃない!」
気がついた少女達が口々に言う
「皆さぁ〜ん、お静かにしてください〜」
マイクを持ったティファニーが現れる。
「皆さんは今からこの国のお偉いさんと友達になっていただきます〜」
急な予告に口々に言う少女達
「え〜・・・ちょっと、私遅れちゃうよぉ〜」
「あぅ・・・・お兄ちゃんどこぉ〜!!」
「これって・・・・拉致・・・だよね?」
ティファニーはにやりとし
「ちなみに言う事聞かない娘は・・・・」
と言いながら隣にいた少年メイドのエルに、魔法をかけた。
「え?・・・・ボク、もしかして石にな・・・・」
言い終わる前にエルは石像と化した。
「こぉ〜んな風に固められちゃいますよ?」
少年メイドの末路を見た少女達は一瞬にして黙り
「うそ・・・・この子石化しちゃった?」
「あぁ・・・・可哀想・・・・」
「・・・・って言うか私達も抵抗したらそうなっちゃうんだよね」
一人の少女に反応してティファニーは嬉しそうに
「正解正解!ご褒美として、この子も固めちゃいま〜す」
「え?そんなこと聞いてませんよ?」
もう一人の少年メイドのレイがぽかんとする。
「おっ、その表情いいね!もらったぁ!」
と勢い良くティファニーが魔法をかけた。
「はえ?」
わけが分からずレイは一瞬にして氷像と化した。
まるで液体窒素を頭から被ったようにつららが垂れている。
もちろんぽかんと開いた口にもツララが垂れていた
「はうぅ・・・・冷たくなって可哀想・・・・」
「ふにぃ・・・・見ていられないよぉ・・・・」
「人権無視だ・・・・」
冷や汗をかく少女達、何せ2人の少年メイドが目の前で固められていたのだから・・・
「さて、今回は一人ずつお偉いさんのお部屋にて対面していただきま〜す」
しぶしぶと一人目の少女が入っていった。



「失礼しま〜す・・・」
用心をして入るポニーテールの少女
「あら、お待ちしておりました・・・」
ハーピーであるティレスの姿を見たとたん驚く少女
「えぇ・・・・ハーピーなの?あなた?」
「あ、そうですよ・・・私の名前はティレスです」

余談だが外の者達は魔物の存在・危険度はほとんどが知らされていない
なので、魔物を見るのは極めて珍しいのである

「わぁ、ハーピー見れるなんて、私すごい体験しちゃったぁ〜」
そんな感動も束の間、後ろからティファニーがガラス化光線を出してきました。
「え?」
感激の間に違和感を感じながら少女は一瞬にしてガラスの像と化した。
驚いたままの表情を焼き付けたままポニーテールの少女は動かなくなった。
「感激しても困りますねぇ〜、この娘は失敗だったようですね・・・」
ティファニーがため息をつきながら他の少年メイド2人にガラスの少女を運ばせた。




次はロリっぽい少女だった。
「あの・・・・えと・・・・」
性格からにして内気な少女だろう、すごくおどおどしている
「私の名前はティレスですよ、あなたのお名前は?」
「あの・・・・橘 江衣巳です・・・・」
「いいお名前ですね」
ティレスの言葉で江衣巳は少しずつ顔が赤くなり
「・・・・はい」
「まぁ・・・・可愛いですね、貴女とは仲良くなれそうな気がします」
「は〜い、ここまででぇ〜す」
「「えっ?」」
双方が驚きの声が上がると、江衣巳の周りから触手が現れた。
「え?・・・何?・・・何?」
触手は江衣巳の体を弄り始めた。
「はぅ・・・・あぅ・・・・ぅぅ・・・・」
色々な所を触っているので声が漏れてしまっている。
「だめぇ・・・・・見ないで・・・・恥ずかしぃ・・・・」
固め時になったのか、触手から緑色の液体がじわじわと出てきた。
その液体は江衣巳の体を少しずつ緑色の彫像にしていく
「い・・・いやぁ・・・・だめぇ・・・彫像に・・・・なっちゃうよぉ・・・・」
触手の締め付けが強いため、一生懸命な抵抗も虚しく彫像へと仕立て上げていく
「あ・・・・が・・・・・」
言葉さえも出ず、江衣巳は緑の彫像へと化した。
「はいはい、次ねぇ〜」
とティファニーの後ろに少年メイドが江衣巳の彫像を運ぼうとしたが、触手がその少年も絡みついてきた。
「え・・・・えぇ、なんで?・・・なんでぇ?」
「あ、言い忘れてたけど、勝手に持ってこうとすると、その人も触手の餌食になりますよぉ〜」
江衣巳と同じくいろんなところを弄られている。
「はぅ・・・・褒められたいだけなのに・・・」
「残念でしたね、それが余計なお世話ですよぉ〜」
「そんなぁ・・・・・」
彼の末路は言われなくても分かるだろう・・・



そんなペースで一気に色々な10歳の少女がティファニーの勝手な判断で固められました。
「ふにゃぁぁぁ・・・・・凍っちゃ・・・・・」
「あ・・・あぅぅ・・・・石はいやだ・・・・よ・・・・」
「え?・・・もしかして私・・・蝋人形に・・・・」
「金になっ・・・ちゃうよ・・・・おかあ・・・・さ・・・・・」
こんなテンポで、色々な「モノ」が出来上がりました。
「お次は・・・・97・98人目ですね」
「何で2人なのですか?」
「双子だそうです・・・」
「へぇ・・・」



ティファニーの言う通り、双子の少女が入って来た。
「「こんにちはです!」」
ぷにぷにで可愛い双子の少女、前まで2人の少年が石になったり凍ってしまったりしていたのに、そんな事も忘れて元気に挨拶している。
「元気ですね・・・お名前は?」
「私の名前は・・・・」
突然片方の少女が動かなくなった。
「「え?」」
一瞬の出来事に声を合わせる双子の片方の少女とティレス
「え・・・・何がどうなって・・・・」
そしてもう片方の少女も動かなくなった。
「はい!お疲れさん、馴れ馴れしくしないでほしいなぁ〜」
双子は石になっていた。
片方の少女はつるつるの石像になり、もう片方の少女はざらざらの石像になっていた。
「うんうん、これもまた乙よねぇ〜」
「・・・・・・え〜と」
「あ、言い忘れてましたが、こうゆうのが友達という意味ですよ」
(・・・・・違う、絶対違うような気がする・・・・)
とティレスは心の中で強く思ってたとか・・・

後編に続く


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