魔法少女ルカ 第一話「覚醒! 魔法少女」

作:シャドウ


古今東西、色々な固める話がありますが、魔法少女ほど良いシチュエーションはありません。
なぜか…?

全部「魔法」で説明できるからです。
勝負も、解決策も。

この話は…まぁ、ここではよくある話の一つに挙げられるんでしょうねぇ…。

おっと、余談が過ぎたようです…新参者なのに…。
では、はじめたいと思います…。



時を遡る事14年前…


「6人とも…分かりましたね?」

『女王様…。』


ここは、魔法界。
人の世と違うこの世界には総てを統べる女王様がいました。
その女王の前に、6人の精霊たちが話を聞いています。


「あなた達はその宝石に宿り、14年後…6人の魔法少女を覚醒させるのです。」

『女王様は…?』

「14年…その間だけ、この世界と人間界のゲートを守っています。」


魔法界には人間の世界とこの世界をつなげるゲートがありました。
女王様はそれを守っていましたが、ある時魔族界から大量の化け物が侵攻してきたのです。
魔法界ではその化け物を「モンステラ」と呼ぶことにしました。

魔法使い部隊が対抗しましたが数が多く、部隊は全滅。といっても死んでしまったわけではなく、
モンステラによって絶頂に達してしまった時、魔族界の者達のエネルギー源である、
鉱物になってしまうのです。


『そんな…! 女王様がモンステラ達に汚されてしまうなんて…!』

「大丈夫です…。あなた達が……うまくいけば…すべて元通りです…。」


6人の妖精はゲートを通り、人間界へと渡って行きました。


「さぁ! お行きなさい! この世界と人間界のために…!」




魔法少女ルカ 第一話「覚醒! 魔法少女」




14年後…。


「お誕生日にママからもらった指輪だけど…なんか不釣合いだなぁ…。」


唐突で申し訳ない。彼女の名前は糸川 瑠花(イトガワ ルカ)。
どこにでもいそうな14歳の女子中学生である。
ただひとつ違っていたのは、昨日の誕生日に母親からサファイアの指輪をもらったことである。
…サイズもなぜかぴったりだった。


そうやって瑠花が指輪を見ていた…その時である…。


『…えーと、聞こえます?』

「ひゃっ!?」


突然頭の中で声がした。
瑠花は辺りを見回すが、誰もいない…。


『聞こえてるなら、頭の中で返事を返してください。』

「…?(あなたは誰?)」


瑠花は心の中で疑問に思いつつも質問を返した。


『私の名前はルーナ。あなたのつけている、指輪のサファイアの中にいる妖精です。』

「(妖精…!?)」

『信じられないでしょうけど……それよりも、この世界の危機なんです。』

「(と、唐突だね…。)」


あまりの話の速さについていけなさそうな顔をする瑠花。


『この世界に魔族が侵攻しようと…いえ、もう侵攻しているんです。』

「(魔族…?)」


ルーナの説明を簡略化するとこうだ。

ルーナのいた魔法界は魔族たちによって侵略されてしまい、
魔法界にあったこの世界、人間界へのゲートを通ってこの世界も侵略しようと企てている。
実は瑠花もそれを無意識のうちに察知していた。

自分のクラスメイトがなんだか少なくなった感じがする、と。

ルーナによれば、魔族たちの操る怪物「モンステラ」によってさらわれた女の子達は、
鉱物にされた時点で、その人間の記憶、記録が全て消えてしまうのだ。

そして、モンステラに対抗するには、魔法少女となって戦うしかない…。
その魔法少女は14年前、瑠花達が生まれたときからすでに選ばれていたのだ…。


「(じゃあ…私が魔法少女になるの!?)」

『…あなただけではありません。あなた以外に後5人。魔法少女の力を合わせれば、きっと…。』


瑠花は思い出していた。自分の親友のことを。

大切な友達が、鉱物に変えられ…自分は親友のことを忘れていたことを…。


『あなたがやらなければ、消えた人たちはもう元に戻ることはありません…。』

「(やるよ…。もうこれ以上…友達が消えるなんて見たくないもん!)」

『…わかりました。その指輪にキスをしてください。』


言われた通り、瑠花は指輪にキスをする。
その瞬間、彼女の服は別のものに変わり、青い剣まで持っていた。


『魔法少女ルカ…とでも名乗っておきましょうか。』

「感じる…! 怪物の…モンステラの気配を…!」

『ルカ。今は飛べます。行って下さい!』


瑠花改め、魔法少女ルカはモンステラの気配のするほうへ…へたっぴ飛行で飛んでいった。
(初変身なので大目に見てあげてください。byルーナ)


「これは…!」


ルカはモンステラの気配のする廃ビルにたどり着いた。
そこには、ルカのクラスメイト達が一糸纏わぬ姿で物言わぬ石像にされていた。

そして…


「あ…あああああああああああああ――――――っ!」


ピキピキピキピキピキッ!!

また一人…ルカのクラスメイトが絶頂の快感に悶え、石像にされてしまった…。


『フシュ〜』


このモンステラはよくRPGで登場するローパーの姿をしていた。


「ッ…! 許さない…!」

『ルカ…貴方の剣は魔族達を倒すためだけに作られた剣です。あなたのクラスメイトを壊したりはしませんから安心して。』

「みんなを元に…戻しなさいっ!!」


向かっていくルカだが、クラスメイトたちを石像に変えたローパー型モンステラはルカに向かって粘液を吐き出した!


『魔法障壁!』


パシュッ!

ルカの目の前で、弾けた様に粘液が消える。


『魔法障壁は一日に10回が限度ですからね…。手早くお願いします!』

「わかってるっ!」


ルカが剣を構えるとその剣が青く輝き、ルカに力を与える!


「マジカルスラッシュ!」


その一撃は、ローパー型モンステラを見事倒した…。

と、同時にルカのクラスメイト達が光になって散っていく。


『こちらの世界ではモンステラを倒せば、鉱物に変えられた人は自分の家に戻るんですね。』

「良かった…。」



―夜:瑠花の家


『では…魔法少女として戦ってくれますね。』

「うん…。魔族の情報操作は私には影響無いんでしょ?」

『ええ。モンステラの気配は変身すれば分かります。』

「これからよろしく! ルーナ!」

『こちらこそ、ルカ。』



ここに魔法少女が一人、誕生した。

続く。


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